デトマソ風ドレスアップにあらず! アストラ・ダイハツのコンセプト…インドネシアモーターショー2018

自動車 ニューモデル モーターショー
アイラ・ターボコンセプト
アイラ・ターボコンセプト 全 15 枚 拡大写真

アストラ・ダイハツ・モーター(ADM)はインドネシア国際モーターショー(GIIAS)2018で、2台のコンセプトモデルを初公開した。その1台、『アイラ・ターボコンセプト』は、同社のデザインとエンジニアリングの能力を示すショーケースだ。

【画像全15枚】

かつてのダイハツ『シャレード・デ・トマソ』を思わせる、レッド/ブラックのツートーンカラーが印象的なアイラ・ターボコンセプト。しかしこの車両はドレスアップ提案や、たんなるスポーティグレードの提案ではない。ADMのデザイン部門とエンジニアリング部門が共同で手がけたスタディモデルだ。

デザイン部門によるスタイリングのコンセプトは「Thrilling Simplicity(スリリング・シンプリシティ)」というもの。「最小限の付加要素で、最大のスリルを」という方向性に沿って、フロントエンドはノーマルモデルの雰囲気を残しつつエアロダイナミクスを考慮した造形にされている。実際にはラジエーターの前にインタークーラーを追加するためにオーバーハングを拡大しているのだが、違和感はまったくない。バンパー左右にある三角形の開口部はブレーキ冷却用のエアインテーク。

前後フェンダーは左右20mmずつ拡幅されているが、ドアはノーマルのままでフェンダーとの境界にわずかな段差を持つ。これはこれ見よがしにワイドトレッドを主張するのではなく、ロードカーとしてのたたたずまいも重視しつつ、スポーツ走行に必要なグリップを確保しようとした結果だ。「フェンダー形状にダイナミックさは必要ですが、過剰な表現にはしたくありませんでした。だからドアの見切りで断ち切られる造形にしています」と語るのは、ADMのチーフデザイナー、マーク・ウィジャヤ。

「このプロジェクトの基本として、ルイス・サリヴァンの“形態は機能に従う”という言葉を掲げました」とウィジャヤ氏。ホイールが15インチとショーモデルとしては控えめなのも、これに従った結果だという。「見た目だけでスポーティさを演出するなら、もっと大径にするところです。でもこの車両は、実際にスポーツ走行できなければいけません。車両のサイズやスペックを考慮すると、このサイズが適正なのです」とのことだ。

ちなみにエンジンは直4で、1.2リットルという排気量はそのままに、ターボとインタークーラーの追加で88ps から200psへと大幅なパワーアップを実現。最大トルクも108kgmから242kgmに増加している。キャビンには本格的なロールケージを組んでいるほか、シャシーにも手を加え、サスペンション取付部を補強するなどしているという。

しかし「実はまだ開発途上なんです」とウィジャヤ氏。ブレーキ強化やペダル位置の最適化、エンジンチューニングの最適化などはこれからなのだという。スタイリングと性能それぞれが目標を達成し、両者がバランスすることではじめて、アイラ・ターボコンセプトのデザインは完成するのだ。

なお同社のブースにはもう1台のコンセプトカー、『ブーン・アクティブバージョン』も展示された。こちらは内外装のドレスアップを中心とした提案で、昨年の東京モーターショーで公開された『DN TREC』でも多用されていたハニカムパターンを大胆にあしらっている。

ダイハツ関係者によれば、アイラ・ターボコンセプトとブーン・アクティブバージョンの2台とも「企画立案も開発も、ADMが主体となって進めました。日本側としては、サポートを少ししただけです」という。「インドネシアの若者たちに刺激を与え、コンパクトカー市場の活性化に繋げられるといいですね」とのことだ。

《古庄 速人》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. スズキ『アルトワークス』復活なるか!? 軽スポーツ復権への期待
  2. フィアット『トポリーノ』、「スポーツ スペシャルエディション」欧州発表…1958年の伝説的モデルに着想
  3. ホンダの最高級ミニバンが復活か?『エリシオン』後継でアルファードに挑む
  4. アストンマーティン、軍用SUV『Dreadnought』発表…「攻撃的な全輪駆動」を表現
  5. 【スズキ クロスビー 新型試乗】独特な世界観と走りは、往年のシトロエンを思い起こさせる…中村孝仁
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 警察庁、高齢運転者技能検査を見直しへ 合格者の事故率を追跡調査してみたら…
  2. AIDVの開発にもAIを活用、日産がプラットフォームをデモ…AWS Summit Japan 2026
  3. 超高硬度クロムめっき、EV・半導体部品の長寿命化に貢献…大型量産設備をサン工業が稼働 
  4. 3000アンペアの急速充電に世界初成功、電動トラックの未来を切り開く…MAN
  5. 【日産 リーフ 新型】次世代EVのスタンダードを描いた、“スーパーエアロ”と“スーパーフラッシュ”デザイン
ランキングをもっと見る