[カーオーディオ 製品選び]単体DSPのトレンド分析…違いは性能よりむしろ

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カーオーディオを趣味としている人、さらにはこれから趣味としようとしている人に向けて、製品選びの“傾向と対策”を解説している当コーナー。現在は「DSP編」をお贈りしている。今回からはいよいよ、「単体DSP」のトレンド分析を開始する。

まずは、「単体DSP」とはどのようなユニットなのかを簡単におさらいしておこう。「DSP」とは「デジタル・シグナル・プロセッサー」のことを指していて、つまりはサウンドチューニングを行うための装置である。ちなみにメインユニットに高度な「DSP」が内蔵されている場合や、パワーアンプと「DSP」が一体化している場合もあるわけだが、「単体DSP」はその名のとおり、サウンドチューニングに特化した、そのためだけのユニット、となっている。

と言いつつ、実は機能はそれだけにとどまらない。もう1つ、重要な機能も併せ持っている。それは「デジタル信号をアナログ信号に変換する」機能だ(その機能を受け持つパートは「DAC」と呼ばれている)。

ただ、「DSP」は入力した音楽信号を一旦デジタル信号に変換し、その上でさまざまなチューニング設定を施す機器である。そしてその処理し終わったデジタル信号は再びアナログ信号に戻さなければならない。つまり「DAC」は、“必要に迫られて”搭載されているわけなのだが…。

なお、「DAC」の性能は、システム全体の音質の良し悪しに与える影響がなかなかに大きい。であるので、高級な「単体DSP」のほうが「DAC」にもコストがかけられている傾向はある。

けれど、通常の使用においては「DAC」の性能差はそれほど現れないと思って大丈夫だ。最近の「単体DSP」は一様に高性能化が進んでいるので、その部分の差はそれほど気にする必要がなくなっている。

それよりも気にするべきは、出力のch数や、コントロール機能の詳細さ、であるのだが、これらについてもそれほど大きな差はない。最近の「単体DSP」はおしなべて高性能なのだ。

違いは、性能よりむしろ使い勝手に現れてきた。最近は操作性において特徴的なモデルが出始めているのだ。どんなところが違っているのかというと…。

そのあたりについては、次週、詳しく解説していく。乞うご期待。

【カーオーディオ】製品選びの“傾向と対策” Part.5「DSP編」その7 単体DSPのトレンド分析

《太田祥三》

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