メルセデスベンツ GLE 新型、48Vマイルドハイブリッド搭載

エコカー ハイブリッド
メルセデスベンツGLE新型
メルセデスベンツGLE新型 全 14 枚 拡大写真

●7年ぶりにモデルチェンジ

メルセデスベンツは9月12日、新型『GLE』(Mercedes-Benz GLE)を発表した。GLEは、メルセデスベンツの主力SUVのひとつ。BMW『X5』、アウディ『Q7』、ポルシェ『カイエン』、ボルボ『XC90』、ランドローバー『レンジローバースポーツ』、レクサス『RX』などと競合する。

現行GLEは2015年春、『Mクラス』の大幅改良モデルとして発表。メルセデスベンツはSUVに、順次新たなネーミング手法を導入。Mクラスは大幅改良を機に、GLEに車名を変更した。そのGLEが、2011年に3代目Mクラスとしてデビュー以来、およそ7年ぶりにモデルチェンジを受けた。

●官能的な純粋さ

新型GLEの外観には、メルセデスベンツのデザインを統括するゴードン・ワグナー氏のデザイン哲学「Sensual Purity(官能的な純粋さ)」を反映。力強い存在感が重視されており、とくにフロントマスクは、8角形のグリル、クロームメッキのアンダーガード、2つのパワードームを備えたボンネットなどに、パワフルさを表現する。

新型GLEでは、エアロダイナミクス性能を追求。前方の空気抵抗係数を示すCd値は、0.29と先代の0.32から向上。メルセデスベンツによると、セグメント最高のCd値という。ホイールスポイラーやテールゲートスポイラーなどの空力パーツ、ドアミラーやアンダーボディのデザインを工夫したことなどが、このCd値実現に貢献する。

インテリアは、ホイールベースを先代比で80mm伸ばし、2995mmとした効果で、室内空間が拡大。とくに2列目シートの足元空間は、先代よりも69mm増えて、1045mmに。荷室容量は、シートが通常の状態で825リットル。後席を倒せば、最大で2055リットルに広がる。オプションで3列目シートを設定した。

新型GLEには、ドライバー正面のメーター部分と、ダッシュボード中央のモニターを一体デザインとしたデジタルコクピットを採用。この12.3インチの2つの高精細ワイドディスプレイを、一枚のガラスカバーで融合したコックピットディスプレイとした。

このディスプレイは、空中に浮かんでいるように見え、インテリアデザインの水平方向の流れを強調する中心要素に。インストゥルメントクラスターとなるこのコックピットディスプレイは、ドライバーの視野に直接入るさまざまな情報を表示する大型ディスプレイと、センターコンソール上方のセンターディスプレイで構成されている。

●48Vマイルドハイブリッドシステム

パワートレインには、48Vのマイルドハイブリッドシステムを、導入当初に用意される「GLE450 4MATIC」グレードに搭載。3.0リットル直列6気筒ガソリンツインターボエンジンは、最大出力367hp、最大トルク51kgmを発生する。

このエンジンに、「ISG」(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)、48V電気システムなどの新技術を組み合わせ、効率性、快適性、高性能化を同時に追求。ISGは最大出力22hp、最大トルク25.5kgmを発生する電気モーターで、オルタネーターとスターターの機能も兼ね備える。

回生ブレーキによる発電で得た電力を、リチウムイオンバッテリーに蓄電。エンジン低回転時にその電力を利用して、エンジン動力を補助し、高い効率性と力強い加速を追求した。また、スターターが高出力な電気モーターとなることで、エンジン始動時の振動を抑え、快適性も引き上げている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  2. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る