【アプリリア RX125 試乗】「これがいい!」今や貴重な“原2”フルサイズトレール…青木タカオ

モーターサイクル 新型車
アプリリアRX125
アプリリアRX125 全 19 枚 拡大写真

消えた「125ccフルサイズオフローダー」


いつの頃から姿を消してしまったのだろう、125ccのフルサイズオフローダー。70~80年代なら4ストと2ストのトレールバイクが各メーカーから発売され、ほとんどが250か200(ヤマハは頑なに200だったっけなぁ)と、125の2本立てになっていた。

ホンダならXLRやMTX、ヤマハだとXTやDT、スズキはDRやTS、カワサキはKLXやKMXかKDX、みんな125も選べ、街中でもダートでもけっこう見かけたことを覚えている人は少なくないはずだ。

【画像全19枚】

オフロードに持ち込めば、日本人の体格にジャストフィットし臆せずアクセルを開けられるから、こぢんまりしたコースなら250より有利だったし、扱いやすい特性からビギナーの入門用バイクとしても重宝された。街乗りもスイスイ走り、大型車に乗るベテランライダーのセカンドバイクとしても重宝された。

80年代のレーサーレプリカ時代。筆者の兄も400ccのロードスポーツに乗っていたが、ボロボロのDR125Sも持っていて、筆者はクラッチワークをそれで練習したのを覚えている。たしか河川敷でモトクロスごっこを初めてしたのも125ccのトレールバイクで、バイクの基本操作を教えてもらった気がする。

最近の原2スクーター人気でメディアが125ccを扱うから、経済性に優れ比較的所有しやすいことは、若い人にも伝わっているだろう。しかし、いま125ccのフルサイズオフローダーを探すと、国産メーカーのラインナップには見当たらない。思わず、なぜなんだ~!?って叫びたくなってしまう。

ここでいうフルサイズとは、フロント21インチ、リア18インチで、250クラス同等の車体を持つモデル。中古車で我慢って人も多いのが現状だ。

イタリアンブランド、アプリリアのRX125がある!!


しかし救世主、イタリアから現る!! アプリリア『RX125』という、新車で買えるモデルが存在するのだ。250かと思うほどの大柄で立派な車格で、フロントフォークはインナーチューブ径41mmの倒立式、リアサスもリンク式のモノショックと足まわりも充実している。跨るとシート高905mmとツマ先立ちになり、腰高なスタイルはクラスを超えたもの。背が高いから視界が広くて街乗りもしやすい。排気量125ccは小排気量クラスで、なんとなく道の端によって遠慮しがちに走りがち。でも、この上から見渡す感じ。これがいいのだ!!

充分に力強いDOHC4バルブエンジン


走り出すと、軽くて扱いやすい。オフ車だからハンドルが良く切れて、細い路地でも構わず入っていける。イタリアンブランドらしく、エンジンが元気溌剌としていてスポーティだ。低速重視でトコトコのんびり走る味付けではなく、DOHC4バルブらしく高回転までフラットに吹け上がり回して楽しい。パワー感のある中高回転域をメインに使うと、必然的に走りはアグレシッブに。フロント240mm、リア200mmのクッションストロークを持つ前後サスペンションは、コシがあってハードな走りにもしっかり対応してくれる。スチール製のツインチューブフレームを骨格とした車体も剛性に過不足がなく、エンジンキャラクターにマッチするシャシーと足まわりで、トータルバランスに優れたマシンと言えよう。

外国車=お値段高めの常識を覆した


これならビギナーもライディングを気軽に学べるし、未知であろう未舗装のダートにも挑戦していけるはず。かつての筆者のように、モトクロスごっこしてもいいし、街乗りの足としてフル稼動させても満足するだろう。

でも見た目はオシャレだし、アプリリアってお値段お高めなんでしょ…!?なんて誰もが思うはず。それが“税込み”39万8000円で、お買い得感タップリ。まるでテレビの通販みたいな最後になってしまったが、このお値打ち感、わざわざ言わないと気が済まないのだ。

■5つ星評価
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★★★
コンフォート:★★★
足着き:★★★
オススメ度:★★★★★

青木タカオ|モーターサイクルジャーナリスト
バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。自らのモトクロスレース活動や、多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

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