クラシックカーが秋の交通安全運動にひと役…埼玉の商業施設でパレード

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ロールスロイス『ファントムI』(1927)
ロールスロイス『ファントムI』(1927) 全 37 枚 拡大写真

埼玉県久喜市にある複合商業施設「アリオ鷲宮」で9月16日、秋の全国交通安全運動の出発式としてクラシックカーパレードが行われ、往年の名車約60台が集まった。

9月21日から10日間に渡って行われる予定の秋の全国交通安全運動に先立つイベントで、久喜警察署と久喜地方交通安全協会の主催。例年、地元の埼玉県クラシックカークラブが協力しており、当地では2度目の開催となる。

午前10時前にオープンカーを中心としたクラシックカー10台のパレードが始まり、同施設の周囲を回って噴水広場に到着。先頭のロールスロイス『ファントムI』(1927。Rolls-Royce Phantom)に同乗した、同市出身で女性アイドルグループNMB48およびAKB48の元メンバー市川美織さんが現れると歓声が上がった。この日の久喜警察署1日警察署長を務め、制服姿で笑顔を振りまきながら交通安全を呼びかけた。

参加した車両は約60台。パレード後は同施設の駐車場で展示を行った。この日は年代物のビンテージカーの姿が目立ち、先頭車を務めたロールスロイスは90年以上も前に造られた個体で、神奈川県藤沢市から自走してきたというから驚きだ。

ブリティッシュグリーンのベントレー『3リットル』(Bentley 3 Litre)は、それより3年前に製造された1924年製。自動車に耽溺したことでも知られる実業家、故・白洲次郎氏がケンブリッジ大学に留学した際の愛車で、現在埼玉県加須市にあるワク井ミュージアムから積載されてきた。イギリスの新車当時の登録ナンバー”XT7471”もそのままの状態で取り付けられていた。

同じくブリティッシュグリーンのMG『J2 ミジェット』(1932。MG Midget)は、自動車雑誌『カーグラフィック』(CG。二玄社刊)の創設者で自動車評論家の故・小林彰太郎氏が試乗したこともある個体だった。

ベントレー『S1』(1958。Bentley S1)も希少な1台。ベントレー最後の6気筒で、4.9リッターを載せている。ボディのコーチビルダーは「フーパー」製であり、わずか3台のみの生産という。この個体は1958年のロンドンモーターショーに展示された現車だ。

国産車も、トヨタ『スポーツ800』、ホンダ『T360』、スバル『1000』、プリンス『グロリア』、いすゞ『117クーペ』、マツダ『サバンナGT』、日産『シルビア』など、個性的な車がずらり。猛暑も過ぎて、心配された雨も降らず、各車両のオーナーやギャラリーたちは旧車談義に花を咲かせながら、のんびりと1日を過ごしているようだった。

《嶽宮 三郎》

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