お役立ち調整機能研究…ダイヤトーンの場合 ll[サウンドチューニング大辞典]

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『ダイヤトーンサウンドナビ』の装着例(ダイヤトーンデモカー)。
『ダイヤトーンサウンドナビ』の装着例(ダイヤトーンデモカー)。 全 2 枚 拡大写真

カーオーディオを楽しもうとするときのポイントの1つとなる『ダイヤトーンサウンドナビ』。その成り立ちや操作方法を解説している当コーナー。現在は、「お役立ち調整機能研究」と題して、ベーシックな調整機能や、各メーカーごとの特殊な機能にスポットを当てている。

前回からは、「ダイヤトーンサウンドナビ」に搭載されている特殊機能の解説を開始し、まずは『PremiDIA Surround』の中の『Pure Extend Wide Surround』を取り上げた。当機能は、2chのステレオ音源に“広がり感”を付与する機能(しかも、センターイメージがにじむことがない)であると説明した。

そして今回は、『PremiDIA Surround』の中のもう1つの“サラウンド機能”である『DIATONE SURROUND』について解説していく。

なお当機能は、「DVD5.1chサラウンドソースに効果を付加する」ものである。その点で『Pure Extend Wide Surround』とはまったくの別モノだ。なぜならば、2chのステレオ音源を聴いているときには関係がない機能だからだ。

では、“DVD5.1chサラウンドソース”に、どのような効果を与えられるものなのかというと…。

簡単に言うと、「スピーカーがフロントとリアに装着されている場合には“ダイヤトーン”オリジナルの拡張技術が付与され、スピーカーがフロントのみの場合には疑似5.1ch再生が可能となり、しかもやはり“ダイヤトーン”独自の拡張技術が発揮される」というものだ。

最大のポイントは、“疑似5.1ch再生が可能”というところではなく、“ダイヤトーンオリジナルの拡張技術”が発揮されるところにある。通常の5.1chサラウンドダウンミックスでは、スピーカーが低い位置に取り付けられているために、360度から聴こえてくる音が足元に溜まりがちだ。しかし『DIATONE SURROUND』では、音像が概ねリスナーの耳の高さまで上がる。結果、密度が高く空間の広いサラウンド効果が実現される。そしてその効果は、スピーカーがフロント+リアのシステムでもフロントのみのシステムでも楽しめる、というわけなのだ。

普段から車内でDVD5.1chソフトを楽しむ機会が多いという方は、『DIATONE SURROUND』目当てで『ダイヤトーンサウンドナビ』を手にするのもアリだ。

今回はここまでとさせていただく。次回も『ダイヤトーンサウンドナビ』に搭載されているスペシャルな音響調整機能を紹介していく。お楽しみに。

【サウンドチューニング大辞典】第4章 お役立ち調整機能研究 その7「ダイヤトーンの場合 ll」

《太田祥三》

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