電動車両分野で世界最大のシンポジウム・展示会「第31回 国際電気自動車シンポジウム・展示会(EVS31)」が10月1日に神戸で開幕し、C・C・チャン香港大学名誉教授が歓迎スピーチを行った。
電動車両の研究・普及に長年貢献し、同分野の国際組織WEVAの創始者でもあるチャン教授は、約半世紀に及ぶEVSの歴史に触れた後、世界の電動車両が現在の約300万台から2030年には1億2500万台に増えるという未来予測を紹介。
さらに、寒冷地での暖房問題を解決するヒートポンプ式空調システム、PHEVやREEV(レンジエクステンダー付EV)の課題(システムの複雑さ)、FCEVやBEV(バッテリー式のピュアEV)の課題(インフラなど)、高効率の次世代EVパワーユニット、ハブモーター(インホイールモーター)の可能性、次世代バッテリーとして期待されているリチウム硫黄電池、バッテリーの安全性、自動運転の実用化シナリオ、スマート・エナジー(エネルギーと情報技術との相関性など)などについても紹介。電動車両の課題と今後の発展性について熱く語った。