シトロエン・ブランド初のPHV提案、C5エアクロスSUVハイブリッドコンセプト…パリモーターショー2018

新開発ハイドロサスペンションは「魔法の絨毯」のような乗り心地を追求

「MyCitroen」アプリ

コーヒーブレイクを促すクルマ

シトロエン C5 エアクロス SUV ハイブリッドコンセプト(パリモーターショー2018)
シトロエン C5 エアクロス SUV ハイブリッドコンセプト(パリモーターショー2018)全 12 枚

新開発ハイドロサスペンションは「魔法の絨毯」のような乗り心地を追求

シトロエンは10月2日、フランスで開幕したパリモーターショー2018において、『C5エアクロスSUVハイブリッドコンセプト』(Citroen C5 Aircross SUV Hybrid Concept)をワールドプレミアした。

同車は、シトロエンの新たなフラッグシップモデルになる『C5エアクロス』をベースに、プラグインハイブリッド(PHV)パワートレインを搭載したコンセプトカー。2020年初頭に、シトロエンブランド初の市販PHVとして、発売される予定。

PHVパワートレインは、エンジンが直噴1.6リットル直列4気筒ガソリンターボで、最大出力180hpを発生。モーターは107hpを引き出し、システム全体で225hpのパワーを引き出す。バッテリーは蓄電容量13.2kWhのリチウムイオン。EVモードでは最大50km、最高速135km/hでゼロエミッション走行できる。この効果もあって、欧州での燃費は50km/リットル、CO2排出量50g/kmの高い環境性能を実現している。
シトロエン C5 エアクロス SUV ハイブリッドコンセプト(パリモーターショー2018)シトロエン C5 エアクロス SUV ハイブリッドコンセプト(パリモーターショー2018)
油圧式のハイドロサスペンションで知られるシトロエン。C5エアクロスSUVハイブリッドコンセプトには新開発の「Progressive Hydraulic Cushions」を採用した。開発にあたっては、およそ20の特許を申請。シトロエンによると、滑らかかつ快適な「魔法の絨毯」のような乗り心地を追求しているという。

「MyCitroen」アプリ

デジタルコクピットは12.3インチのデジタルインストルメントクラスター。「ハイブリッド」ディスプレイを選択でき、この時、バッテリー残量やモーター出力、ガソリン残量、EVモード、エネルギーフローなどの情報を表示する。車両が充電されている時には、バッテリーの充電レベルや充電時間に関する情報が表示される。

3Dの「シトロエンコネクトナビゲーションシステム」は、バッテリーの充電レベルに応じて、EVモードで走行できる距離をドライバーに案内する。「MyCitroen」アプリは、最新のコネクティビティのひとつ。バッテリーの充電をアプリ経由で行えるほか、車両の空調を遠隔操作できる。
シトロエンC5エアクロス SUVハイブリッド・コンセプトシトロエンC5エアクロス SUVハイブリッド・コンセプト
また、自動運転を見据えた最新の先進運転支援システムを搭載。道路標識認識、アクティブセーフティブレーキ、ストップ&ゴー機能付きのアダプティブクルーズコントロールなどが採用された。ストップ&ゴー機能付きのアダプティブクルーズコントロールは、先行車を検出し、車両が停止するまで自動的に安全な車間距離を維持する。

コーヒーブレイクを促すクルマ

アクティブレーンキープアシストは、道路上の車線表示を認識。ウインカーを出さないレーンチェンジを検出した場合、ドライバーに警告を行う。また、車両が死角にある場合、ドアミラーのライトの点滅でドライバーに警告。車線逸脱警報システムが作動すると、ステアリングホイールに力が加えられ、衝突を回避する。衝突リスクアラートは、30km/h以上の速度の時、前方車両に衝突する危険性があることをドライバーに警告。コーヒーブレイクアラートは、70km/h以上の速度で2時間運転した後、休憩を取るようドライバーに促す。

ハイウェイドライバーアシストは、アダプティブクルーズコントロールとストップ&ゴー、アクティブレーン逸脱警告システムを組み合わせ、特定の運転条件において、部分自動運転を実現するもの。インテリジェントビームヘッドライトは、ハイビームとロービームの設定を自動的に切り替えることで、夜間の安全走行を支援する。この他、オフロードで効果を発揮するヒルディセントアシスト付きのグリップコントロール、ヒルスタートアシスト、トレーラースタビリティコントロール、コーナリング機能付きのフロントフォグランプなどを採用している。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新型アウディ『Q3』のインテリアを公開、「コラム式シフト」と新デジタルコックピットが目玉に
  2. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  3. 「強烈な需要がありそう」スバルの3列シートSUV『アセント』が今、SNSで話題に
  4. 2.5Lエンジンを搭載する『インプレッサ』登場、米2026年モデルに「RS」
  5. もしも「タイプ992」が初代911をオマージュした世界線だったら…? ウクライナのデザイナーが再解釈
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る