[取り付け方で音が変わる]ツィーターの角度について

ツィーターを“Aピラー”に取り付けた例(製作ショップ:カーオーディオクラブ・大阪府)。
ツィーターを“Aピラー”に取り付けた例(製作ショップ:カーオーディオクラブ・大阪府)。全 1 枚

カーオーディオユニットの取り付けに関するセオリーを1つ1つ掘り下げて紹介している。現在は「ツィーター」のセットアップにまつわるあれこれを解説している。今回はその第5回目として、“角度”をテーマにお贈りする。

ここまでは、ツィーターを取り付ける“場所”について解説してきたが、ツィーターの取り付けにおいてはそれと同じくらいに、“角度”の選定も非常に重要なポイントとなる。

ただ最近は、特にハイエンドシステム搭載車については、運転席のリスナーに正対させることが多くなっている。ツィーターが再生を担当する高域の音は、ミッドウーファーが担当する中・低域の音と比べて“指向性”が強い。なので、正対させたときと、角度をオフセットさせたときとでは得られる情報量に違いが出やすい。つまり、正対させたほうが音質的に有利、と考えられることが多くなっているのだ。

とは言うものの、ツィーターのタイプによっても状況は変わってくる。より“指向性”が強いタイプのツィーターとそうでもないツィーターとがあるのだ。例えば、“ドームタイプ”のツィーターは比較的に“指向性”が強くないと言われていて、そうである場合は、正対させることにこだわられない場合も少なくない。

なお、正対させると、近い方のツィーターの音がきつくなり過ぎるというデメリットも生まれる。デジタルチューニングを前提とするシステムにおいては左右のバランスを取りやすいのでこのことが大きく不利になることはないが、細かなチューニング機能を持ち得ていないシステムにおいてはコントロールするのが難しくなる。なのでそのような場合には、左右のツィーターを運転席と助手席の中央に向けて取り付けられることが多い。

このセッティングの良いところは、角度の振れ幅が左右で大体同じくらいになるところ。つまり、左右間で聴こえ方の差異が出にくいので、ステレオイメージを感じやすくなるのだ。しかも、運転席のリスナーにとっても助手席のリスナーにとっても条件はほぼ同様。席の違いによる音響コンディションの違いを少なくできるのだ。

デジタルチューニングを突き詰めていけばいくほど、運転席の音響コンディションは上がっていくが、助手席の音響コンディションはむしろ崩れていく。しかしツィーターをセンターに向ける場合は、その傾向を若干緩和できる。2人でドライブに行くことが多いというケースにおいては、“センター向け”は理に叶った角度と言える。

今週はここまでとさせていただく。次回もツィーターの取り付けに関する解説を続行する。お楽しみに。

【連載】“取り付け方”で音が変わる? Part2 ツィーター編 その6「角度について」

《太田祥三》

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