メルセデスベンツ Sクラス PHVに改良新型、燃費は40km/リットル…欧州発売へ

0~100km/h加速が5.0秒、従来比0.2秒短縮

先進運転支援システムが強化

音声認識機能対象が拡張

メルセデスベンツ Sクラス 改良新型の「S560e」
メルセデスベンツ Sクラス 改良新型の「S560e」全 4 枚

0~100km/h加速が5.0秒、従来比0.2秒短縮

メルセデスベンツは10月10日、改良新型『Sクラス』(Mercedes-Benz S-Class)の新たなプラグインハイブリッド車(PHV)グレード、「S560e」を欧州市場で発売すると発表した。ドイツ本国でのベース価格は、9万6065ユーロ(約1245万円)。

画像:メルセデスベンツ Sクラス 改良新型の「S560e」

同車は、従来の「S500e」(日本では「S550プラグインハイブリッドロング」)の後継グレード。S500e(発表当時は「S500プラグインハイブリッド」)は2013年9月発表。PHVシステムは、新開発の3.0リットルV型6気筒ガソリンツインターボエンジンを基本にしたもの。これにモーターを組み合わせる。

改良新型となるS560eでは、3.0リットルV型6気筒ガソリンツインターボエンジンが、最大出力を333hpから367hp/5500~6000rpmへ34hp向上。最大トルクは51kgm/1800~4500rpm。モーターの最大出力も115hpから122hpへ、7hp引き上げた。エンジンとモーターを合わせたシステム全体では、476hpのパワーと71.4kgmのトルクを引き出す。トランスミッションは7速から、9速の「9Gトロニックプラス」に進化。強化されたPHVシステムは、0~100km/h加速が5.0秒と、従来の5.2秒から0.2秒短縮。最高速250km/h(リミッター作動)のパフォーマンスを実現する。
メルセデスベンツSクラス改良新型の S560eメルセデスベンツSクラス改良新型の S560e
二次電池は、リチウムイオンバッテリーで、蓄電容量を13.5kWhに拡大。EVモードの航続は、33kmから50kmへ、1.5倍に引き上げた。その効果もあって、欧州複合モード燃費は40km/リットル、CO2排出量57g/kmの優れた環境性能を可能にしている。

先進運転支援システムが強化

最新の先進運転支援システム(ADAS)のひとつが、「インテリジェントドライブ」。これは、レーダーセンサーやステレオマルチパーパスカメラ、超音波センサーにより自車の周囲を常に監視する複合的なセンサーシステム。先行車両、横切る車両、後方車両、対向車、歩行者などを検出し状況を判断。アクセル、ブレーキ、ステアリングを自動でアシストすることで、ドライバーの負担を軽減し、安全性や快適性を引き上げる。

先行車との車間距離を維持する「アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック」は、自動再発進機能を追加。停止後30秒以内であれば、ドライバーはアクセルを踏まなくても自動的に再発進する。ステアリングホイール上にスイッチを配置したことにより、より直接的な操作が可能に。

「アクティブステアリングアシスト」も強化され、車線が不明瞭な場合や検知できない場合でも、周囲の車両やガードレールなどを検知して、ステアリングアシストを行う。高速道路上での車線変更をアシストする「アクティブレーンチェンジングアシスト」によって、ウインカーを操作すると、隣の車線に車両がいないことをシステムが確認し、自動で車線を変更する。
メルセデスベンツSクラス改良新型の S560eメルセデスベンツSクラス改良新型の S560e
また、緊急時のステアリング操作をアシストする緊急回避補助システム、衝突時の衝撃音から乗員の耳を保護する「PRE-SAFEサウンド」などの新機能を採用。歩行者に加えて、交差点での車両飛び出しにも自動緊急ブレーキが作動する「アクティブブレーキアシスト」も装備した。さらに、セグメント最長の照射距離を持つ「ウルトラハイビーム付きマルチビームLED」を採用している。

音声認識機能対象が拡張

インテリアには、2つの高精細12.3インチワイドディスプレイを設定して、この2つのディスプレイを一枚のガラスカバーで融合したデジタルコックピットディスプレイを採用。インスツルメントクラスターとなるこのコックピットディスプレイは、ドライバーの視野に直接入るべきさまざまな情報を表示する大型ディスプレイと、センターコンソール上方にセンターディスプレイを備えている。コックピットディスプレイのデザインは、3種類の中から選択できる。

音声認識機能対象が拡張され、エアコンやシートヒーター、シートベンチーター、アンビエントライトなどの車両機能にも対応。スマートフォンのコネクティビティ機能も強化されており、Appleの「CarPlay」やグーグルの「Android Auto」に対応。またQi規格対応機種のスマートフォンを無線充電する「ワイヤレスチャージング」も採用している。

《森脇稔》

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