ユニークなトレッドが性能を発揮する新スタッドレス、ファルケン ESPIA W-ACEを試す…雪道もドライ路面も安心

自動車 ビジネス 国内マーケット
PR
ファルケン スタッドレスタイヤ ESPIA W-ACE
ファルケン スタッドレスタイヤ ESPIA W-ACE 全 14 枚 拡大写真

台風が東から西へ向かうなど、誰もが異常気象を実感するようになった昨今。冬道のことを考えても、あり得ない時期、場所で雪に見舞われたり、降雪地帯なのに暖冬でドライ路面を走る機会が多かったりもする。

自動車の足元を支えるスタッドレスタイヤは、一昔前まで降雪地帯ではアイス性能へ特化したモデル、非降雪地帯ではドライ&ウエットを得意とするモデルが向いているとされてきたが、それだけでは済まなくなってきた。もっとオールマイティに、あらゆる性能が底上げされたモデルが望ましいのだ。

今回、ファルケンの新商品「ESPIA(エスピア)W-ACE」を試したのは、春めいた日も増えて分厚いコートに頼ることが少なくなった3月初旬の東京を起点に、まだたっぷりと雪があってウインタースポーツが楽しめる長野の女神湖や美ヶ原周辺へのドライブ。様々なシチュエーションで性能を見極めるためだ。

注目すべき「ラッセルパターン」とは?


スバル 『インプレッサ G4』に履かせたESPIA W-ACEは、まずは「ラッセルパターン」と呼ばれるユニークなトレッドのルックスが印象的だった。オーソドックスなストレートグルーブを中心としたパターンではなく、左右に広がるV字グルーブを全体に配している。ラッセルとは、深い雪をはらいのけ道を切り開きながら進んでいく山岳用語。豪雪地帯の鉄道の雪かきで活躍するラッセル車のヘッドの多くはV字型。ESPIA W-ACEのラッセルパターンを見ていると、路面の雪をがっしり掴んで遠くに飛ばしながら突き進んでいくイメージがわいてくる。

V字型で伸びやかにカーブを描くグルーブを持つ「ラッセルパターン」は、ブロックのエッジ成分を増加させる効果がある。しかもエッジ成分が多方向に渡るのも冬道では大きなメリット。各ブロックに刻まれる細かな溝のサイプは方向を自在に配置した「タテヨコサイプ」とされた。従来品の「EPZF」に比べると、ブロックエッジ成分は横方向で47%増加、縦方向で11%増加、サイプエッジ成分は縦方向で87%増加している。

静かで安定した高速での走り


都内某所を出発して、しばらくは街中を走り、関越自動車道へ。ドライ路面での第一印象はスタッドレスタイヤでは耳につくことも多いノイズが抑えられていることだった。スタッドレスタイヤはトレッドの剛性がさほど高くないためドライ路面の高速走行ではバタついてノイズの原因となるが、ESPIA W-ACEはフルバンド構造を採用することで剛性が高まり、高速時の操縦安定性に大きく寄与している。これは、走行時に発生する振動を車内へ伝えづらくし、結果ノイズ軽減にも大きく貢献している。関越自動車と上信越道を合わせての約150kmを普段通りに駆け抜けていったが、サマータイヤと見紛うほどに安心して走れたことに少々の驚きを覚えた。チェックしてみると、じつはスピードレンジは「H」。スピードレンジは規定の条件下でタイヤが走行できる最高速度を示していて、210km/hの「H」は日本のスタッドレスタイヤとしては異例に高い。ランクが3つ落ちる160km/hの「Q」が一般的なのだ。もちろん、「Q」でも機能的には十分と言えるが、しっかり感や安心感には大きな違いがある。

いずれにせよ、高速道路での頼もしさはESPIA W-ACEのハイライトの一つであるのは間違いない。「フルバンド構造」に加えてブロックの倒れ込みを抑える「サイピング技術」や接地圧分布の最適化なども高速域での操縦安定性を高めていてコーナーでも頼もしいが、だからといってドライに特化したスポーティな特性というわけではない。ハンドリングなどはピピッと鋭く反応するのではなく、どちらかといえば穏やかな傾向。がっしりとした頼もしさはあるが、落ち着いた動きでツアラー向きなのだ。ロングドライブでの疲れを抑えてくれることだろう。

どんな雪道もガシガシ進める安心感


長野に入ってからもしばらくはドライ路面だったが、標高が高まるにつれてスノー路面がチラホラと表れ、高原地帯では雪深い道路にも足を踏み入れた。そこでは「ラッセルパターン」が威力を発揮してくれる。スノー路面でのグリップは、いわゆる雪柱せん断力が要となるが、V字グルーブと交差する縦のグルーブが形成する「クロスポイント」は雪をしっかりと掴んで固める効果がある。その固めた雪は左右へ伸びたV字グルーブを通って効果的に排雪。雪を掴んで固めて飛ばすのが得意な、まさにラッセル効果の高さが自慢なのだ。交通量が多くて踏み固められたスノー路面では、ほとんどタイヤが滑ることはなく安心して走れるばかりか、フカフカと柔らかいスノー路面でもガッシガッシと突き進んでいけた。これもまたESPIA W-ACEのハイライトだろう。

この季節は、日向はドライ路面だけれど日陰には雪が残り、しかも寒暖差が大きいので一度溶けてから凍ってアイス路面になっているところもある。今回も少しだけアイス路面を走行。すぐにスノー路面やドライ路面に移るので評価は難しいところだが、最新のスタッドレスタイヤとして十二分な性能であることは想像がついた。「ラッセルパターン」のエッジ成分の多さは、アイス路面での引っかき効果を強化しており、さらにESPIA W-ACE専用のアイスホールドゴムは路面への密着度を上げるという。「EPZF」とのアイス路面比較テストではブレーキ性能が7%向上、コーナリング性能が4%向上しているそうだ。

今回は走る機会がなかったウエット路面だが、ブレーキ性能は13%向上しているというから期待して良さそうだ。「ラッセルパターン」の排雪能力の高さは、そのまま排水能力の高さにも繋がるので、ハイドロプレーニングに対して強い。また、そもそも低温域に強いスタッドレスタイヤのコンパウンドはウエット路面に向いている。

大半のユーザーがスタッドレスタイヤの性能でプライオリティ上位にあげるアイス性能の正常進化、驚きの高速操縦安定性、特長的なトレッドパターンがもたらす雪上性能。ハイライトがいくつもあるESPIA W-ACEは、あらゆる性能で高い次元を目指したと言える。異常気象という不安が蔓延しつつあるなか、ファルケンは技術と知見をフルに発揮して応えているのだ。

ファルケン ESPIA W-ACEのWEBページはこちら

《石井昌道》

石井昌道

石井昌道|モータージャーナリスト 自動車専門誌の編集部員を経てモータージャーナリストに。国産車、輸入車、それぞれをメインとする雑誌の編集に携わってきたため知識は幅広く、現在もジャンルを問わない執筆活動を展開。また、ワンメイクレースなどモータースポーツへの参戦も豊富。ドライビングテクニックとともに、クルマの楽しさを学んできた。最近ではメディアの仕事のかたわら、エコドライブの研究、および一般ドライバーへ広く普及させるため精力的に活動中。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 次期トヨタ『GRスープラ』はハンマーヘッド顔に!? 450ps級ハイブリッドで2027年登場の可能性
  2. ホンダ23車種、ガソリンが漏れるおそれ…6月掲載のリコール記事まとめ
  3. トヨタ『ライズ』次期型はRAV4デザインか⁉…6月のスクープ記事ベスト5
  4. スズキ『カプチーノ』復活の可能性!…軽規格を維持、FRレイアウトも継承か
  5. ホンダ23車種・3364台をリコール 低圧燃料ポンプ交換作業に不備
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. ETASとエレクトロビット、ADAS向け統合ソフトウェア基盤を発表…人とくるまのテクノロジー展 2026
  2. ボッシュがなぜ「しろくまくん」を買収したのか? “熱とAI”が変える、SDV時代の勝算
  3. BMW工場にヒューマノイド「Figure 03」導入…フィジカルAIで全身協調制御
  4. BYD12万人の技術力と日本市場への本気度、補助金逆風下「ラッコ」の戦略とは…BYD Auto Japan 東福寺厚樹 代表取締役社長[インタビュー]
  5. バックミラーは「銀座4丁目」だった…電子ミラー最大手「ジェンテックス」が握る車内センシングの主導権
ランキングをもっと見る