グッドデザイン大賞を目指してデザイン担当者がプレゼンテーション

プレゼンテーション風景
プレゼンテーション風景全 27 枚

今年度のグッドデザイン賞に選定されたなかで、特に高い評価を得た「ベスト100」。その中からさらに大賞や金賞、特別賞を選ぶための公開プレゼンテーションが開催された。

10月10日、「ベスト100」に選ばれた関係者が東京ミッドタウン・カンファレンスに参集。審査は4つの部屋に分けられ、それぞれ25件のプレゼンテーションをおこなった。1件あたりに与えられた時間は、受賞デザイナーによるプレゼンテーション4分、質疑応答2分の合計6分。

筆者が聴講したのは、トランスポーテーション関連のプレゼンテーションが集中した時間帯。スズキ『ジムニー』とホンダ『N-VAN』のほか、トヨタの燃料電池バス『SORA』(デザインは日野自動車)、モリタの小型オフロード消防車『RED LADYBUG』、小田急ロマンスカー『70000系GSE』(デザインは岡部憲明アーキテクチャーネットワーク)、そしてナビタイムジャパン『全国バスデータ整備プロジェクト』の担当者が登壇した。

このほか海外からは2社が参加。台湾のパーソナルモビリティ・プラットフォーム『Gogoro』、インドネシアのPiranti Works(ピランティ・ワークス)の竹製フレーム自転車『Spedagi』(スペダギ)の創業者が登壇。

それぞれのプレゼンテーション内容は、実にさまざま。ある人は「なぜこの製品を作ろうと考えるに至ったのか」に全時間を費やし、またある人は、メカニズムや構造を解説し「それに従うとどんなスタイルになるか」を噛み砕いて説明。製品やサービスの根底にあるテーマやコンセプトをアピールするものが多かった。

製品について細かく説明するプレゼンテーションは皆無で、ここから理解できるのは「出来上がった製品の造形そのものは、デザインのごく一部分」ということだ。なかには質疑応答時間もすべてコンセプト説明に費やす人も。「プレゼンテーションをデザインする」ことの大切さも実感できるものだった。なおグッドデザイン大賞や金賞、特別賞は10月31日に発表される。

《古庄 速人》

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