9月の訪日客、5年8か月ぶり減少---関空閉鎖など相次ぐ災害で[新聞ウォッチ]

東京銀座 (c) Getty Images
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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2018年10月17日付

●災害相次ぎ訪日客減、9月、5年8か月ぶり(読売・1面)

●出光・シェル融和布陣、製油所リストラなど課題(読売・8面)

●交通弱者ゼロへ自治体支援、政府「貨客混載」など新事業促す(読売・9面)

●三菱自、中国でEV生産へ(朝日・6面)

●ボルボ、排出基準上回る恐れ(朝日・6面)

●ななつ星5年豪華にGO(朝日・9面)

●津波対策先送り否定、東電・元副社長「必要な手順」強制起訴公判(毎日・1面)

●アウディ罰金1000億円、排ガス規制不正認める(毎日・6面)

●中国発シェア自転車黄信号、放置増え、各国が規制(毎日・7面)

●無料混在の高速道「一律有料」(産経・12面)

●無人タクシールール整備、経産省と国交省、月内着手、地域・天候で限定も(日経・5面)

●サッカー森保J4発強豪撃破、ウルグアイに22年ぶり勝利(日経・33面)

●プロ野球CS最終ステージきょう開幕(日経・33面)

ひとくちコメント

観光庁の田端浩長官が記者会見で、「訪日客の27%が入国する関西空港の閉鎖影響が大きかったから」と指摘したそうだが、9月に日本を訪れた外国人旅行者が、前年同月比5.3%減の215万9600人に落ち込んだという。

観光庁が発表したもので、きょうの読売が1面準トップで「2013年1月以来、5年8か月ぶりのマイナスに転じた」と報じているほか、毎日は総合面で「観光立国へ正念場」とのタイトルで「初の年間3000万人達成に黄信号がともった」と伝えている。産経も「訪日客、5年ぶり減、9月北海道地震・台風響く」、日経は「訪日客派拡大足踏み」などと取り上げている。

国・地域別の内訳では、上位を占めている中国、韓国、台湾、香港からの旅行者が減少したのが目立ったとみられる。最も訪日客が多い中国が3.8%減の65万2700人で、韓国が13.9%減、台湾が5.4%減、香港が23.8%の減少という。

たしかに、9月は台風21号で関西空港が浸水し一時閉鎖されたことや、最大震度7を記録した北海道地震などが日本列島を襲ったため、渡航を控えた訪日客も多かったようだ。今や訪日客による経済効果は自動車や化学製品の輸出額に次ぐ「稼ぎ頭」に成長したそうだが、「5年8か月ぶりのマイナス」が一時的なものなのかどうかは、10月以降の動向を見極める必要があるだろう。

それにしても都内の銀座や新宿などの町を歩いていると相変わらずスーツケースを引いた外国人旅行者に多く出会う。ただ、都内周辺では魅力的な観光スポットが少ないだけに、自然災害とは関係なく、2020年の東京五輪・パラリンピックが終わればリピーター客の足が途絶える可能性もある。

《福田俊之》

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