「夜明薬湯温泉」で内から外から温まる…オートポリス観戦時にもおススメ 210号筑後街道

筑後街道沿いにある「夜明薬湯温泉」
筑後街道沿いにある「夜明薬湯温泉」全 7 枚

久留米から日田へ向かって210号をクルマを走らせ、大分県に入ってすぐ、夜明大橋に曲がる「高井町」の交差点を過ぎると傍らに見えてくる「夜明薬湯温泉」。ここは県外から訪れる人も多い名湯だ。

【画像全7枚】

天領だった日田は古くから栄えた場所。九州北部の交通の要衝になっている。本州から高速道路で日田を訪れようとすると、佐賀県鳥栖市を回って大分自動車道で入ることになるが、距離的には小倉方面から国道211号線を使って入った方が短い。また九州交通の要の鳥栖や久留米からは210号筑後街道、さらに並行して整備された386号が便利だ。

日田市の中で、それらが交差する場所が、中心街から少し離れた「夜明(よあけ)」。日田が目的地の人、日田を通って九州各地へ向かう人が多く通る場所にあるのが「夜明薬湯温泉」だ。

ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉は昔でいうところの含食塩-重曹泉。浴室に入ると香りもよく、浸かると肌触りもいい。そんなに長湯をしなくてもかなり温まる。これからの寒い時期、冷え性にもよさそうだし、ロングドライブの疲れを癒すのに良いお湯だ。そんなこともあり、長距離トラックのドライバーの常連が多いという。

薬湯温泉の名の通り、一つには漢方薬の麻袋が浮かんだ浴槽がある。数分入っているだけでも体の中からぽかぽかと温まるのがわかる。また、飲泉があるのも温泉ファンにはたまらない。まさに体の内から外から楽しむことができるお湯だ。

「北部九州の温泉施設で一般的な『家族風呂』という貸し切りの浴室のサービスは、30年以上前にここを始めたときに、実はうちでやり始めてから広まったんです」とおかみさんが教えてくれた。

家族風呂というのは、九州以外ではあまり見ない。一般にコイン式で、お金を入れると新しいお湯がその都度湯船に入る仕組みになっている。「うちは営業時間中はかけ流しです。常に新しいお湯が入っているので入れ替える必要もないですね」とおかみさん。「遅い時間まで入りたいというお客様もいらっしゃいます。でも、そこは毎日抜いて浴室を清掃して、気持ちよく新しいお湯を楽しんでもらいたいんです」。そんなこだわりも、ファンの心を掴んでいるのかもしれない。

SUPER GTなども開催されるオートポリスの行き帰りでこの辺りを通るという人も少なくないのではないか。また自然豊かな九州の秋をドライブした際に、立ち寄るというのもよいのではないだろうか。

《中込健太郎》

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