【WRC】トヨタの2019年ドライバー布陣決定…タナクとラトバラは残留、ミークが新加入

2018年のWRCを戦っているヤリスWRC。
2018年のWRCを戦っているヤリスWRC。全 8 枚

世界ラリー選手権(WRC)に参戦しているトヨタのワークス陣営「TOYOTA GAZOO Racing WRT」が17日、来季2019年のドライバー布陣を発表した。来季も3台体制で、オット・タナクとヤリ-マティ・ラトバラは残留、新たにクリス・ミークが加入する。

ワークス参戦再開2年目の今季、チャンピオン争いに本格的に加わるなど好調なトヨタが、来季2019年のラインナップをかためた。タナクとラトバラはそれぞれのコ・ドライバーであるM. ヤルヴェオヤ、M. アンティラととも残留し、新たにクリス・ミークが加わる(ミークのコ・ドラは未発表)。ミークは北アイルランド出身の39歳で、WRC通算5勝。今季途中まではシトロエンのワークス(CITROEN TOTAL ABU DHABI WRT)で走っていた。

また、現トヨタのエサペッカ・ラッピと彼のコ・ドラ、J. フェルムは今季限りでチームを去り、来季はシトロエンで走ることも同じ日にシトロエン側から発表されている。来季のシトロエンには、2013~17年王者で今季もタイトル争いを展開中のセバスチャン・オジェ(現M-SPORT FORD WRT)が移籍することも既に決まっている。

トヨタ加入が決まったミークは「3年前にもチーム加入について話し合ったことがあるが、今回、ついにトヨタの一員になることができ、とても嬉しく光栄に思う。(参戦車である)ヤリスWRCの実力は、クルマ自体が物語っている。そして、敬意と礼儀を重んじる日本文化が受け継がれるトヨタのチームスピリットは信じられないくらい素晴らしいと感じてもいるんだ。来年のスタートが待ちきれないよ」と、喜びと期待の大きさを語っている。

チーム総代表でもある豊田章男トヨタ社長は、ラッピとフェルムへの最大限の感謝を語りつつ、新たな仲間となるミークに対し、「様々な経験をもつドライバーであるミーク選手がヤリスを一段と強くしてくれることを期待しています。ヤリスに乗ったら、その感想をぜひ教えてください。思いっきり走らせられるヤリスをトミ・マキネン(チーム代表)とともにつくっていきますので、来シーズンの開幕を楽しみに待っていてください」とエールを贈っている。

なお、来季のWRCについては今季より1戦多い全14戦から成るカレンダーが先週12日にFIAワールド・モータースポーツ・カウンシルで承認されているが、日本ラウンド(愛知・岐阜)はこれに含まれなかった(開催見送りの状況については既報)。

《遠藤俊幸》

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