ルネサス、センシングから車両制御まで支援する自動運転プラットフォーム公開

ルネサスエレクトロニクス センシングソリューション統合デモ
ルネサスエレクトロニクス センシングソリューション統合デモ全 8 枚

ルネサスエレクトロニクスは10月17日、センシングから車両制御までを総合的に支援する自動運転プラットフォームを都内で公開した。

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ストラドビジョン社のAI技術とルネサスのCNN(畳み込みニューラルネットワーク)エンジン搭載のSoC(システムオンチップ)R-Car V3Hにより、人、クルマ、バイクを同時に95%の認識率で見分るとともに、さらにカメラやライダーからの情報を統合して自車の位置や路面や障害物などの周辺状況を判断したうえで、走る、曲がる、止まるの車両制御までを一貫して行うことができるという。センシングのほか、判断、車両制御も量産に使えるルネサスのデバイスを使用しているのが特徴としている。

ルネサスでは、トヨタ車体の超小型電気自動車『コムス』に、この自動運転プラットフォームを搭載したデモカーを作製し、東京・小平市にある同社の武蔵事業所内の駐車場を使って実際に自動運転、駐車の実証実験も実施している。

ルネサスの吉田正康シニアディレクターは「これをもっと最適化することで実際の商用の自動運転のプラットフォームまで近づけることができると我々は考えている」との認識を示した。

ルネサスではパートナー企業と連携して、自動運転やコネクティッド分野の統合コクピットソリューションを追求するR-Carコンソーシアムを運営している。今回、公開した自動運転プラットフォームも、その活動の一環。

R-Carコンソーシアムは2018年に入り新たに33社が加わり、合計で251社が参加している。ルネサスの吉岡真一執行役員は「コンソーシアムは拡大の一途をたどっている」としながらも、「顧客の課題解決のために、どの会社と話せばいいのかわかりにくくなってきている」と指摘。このため「顧客のアプリケーションや用途に応じて、251社をグルーピング化、メニュー化する」との方針を示した。

《小松哲也》

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