【プジョー シティスター125 試乗】走りとこだわりにフランス車の「粋」を感じる…佐川健太郎

コミューターとしての実用性を追求した「シティスター」

今、注目の125ccスクーター

フランス車の「粋」を感じられる、こだわりと走り

プジョー シティスター125 ブラックエディションABS
プジョー シティスター125 ブラックエディションABS全 18 枚

コミューターとしての実用性を追求した「シティスター」

125ccクラスのスクーターとしてはボディサイズが大柄だ。全身をブラックで仕上げられ姿はシンプルというか飾り気のない印象だったが、近くで見ると明らかにプジョー顔。大型のフロントグリルと立派なライオンのエンブレムが誇り高きフランスのブランドであることを主張している。

【画像全18枚】

なにせプジョーは1898年以来、クルマとともに創成期からモーターサイクルを作り続けてきたメーカーだ。日本ではあまり知られていないが、スクーターでも老舗なのだ。

フランス車というともっと派手なイメージがあるが、この『シティスター』に関しては実直な作りといった印象。同じプジョーでもアグレッシブな『スピードファイト』やネオクラシカルな『ジャンゴ』とは趣が異なり、コミューターとしての実用性を追求したデザインになっている。
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それはエアプロテクション効果の高い大きなフロントカウルや乗り降りしやすい完全なフラットフロア、どっかり座れる快適なダブルシートなどの装備にも表れている。そして、シート下のトランクスペースにはなんとヘルメットが2個(フルフェイス+ジェット)も収納できる。機能に徹したプレーンなデザインだからこそ、どんな景色にも馴染むし、都会でコミュートするためのビジネス用としても重宝しそう。もちろん、タンデムで近場のレジャーにも。

125ccスクーターは元々手軽で便利な乗り物だが、最近は原付2種のAT限定免許が規制緩和により取りやすくなったことでますます注目されるはずだ。
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フランス車の「粋」を感じられる、こだわりと走り

プジョーのスクーターにちゃんと乗るのは初めてだ。国産の最新125ccスクーターに普段から乗り慣れているので、どんなものかワクワクしながら跨ってみる。見た目どおりライポジはゆったりしていて、シートも広くて乗り心地もよい。ハンドルは高めで上体が起きた自然な姿勢になる。車格的には国産250ccスクーターに近い感じで、大柄な分足着きはまずまずといった感じだ。

エンジンをかけると静か。こもったようなジェントルな排気音だ。発進でスロットルを開けると、ワンテンポ遅れて自動遠心クラッチがつながり穏やかに加速していく。ただ、けっして遅いわけではなく、速度が乗るほどに伸びてくる感じ。その辺りのパワーフィールも欧州車っぽい。
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乗り味も穏やかでサスペンションも程よいコシ感があり、車体が大柄なためか動きに忙しさがない。都会の喧騒からは心の中でちょっと距離を置いて、ゆったりとした気分で乗れるのがいい。

ブレーキが秀逸だ。前後連動ABSを装備しているのだが、ABS作動時のクリック感がほとんどなく、自然なフィーリングのまま大柄な車体を強力に減速してくれる。前後13インチとホイールサイズも大径のためコーナリング中はもちろん減速中でも安定感がある。

メーター回りもシンプルで見やすく、アナログ式の速度計と回転計に挟まれた液晶パネルというレイアウトも4輪テイスト。回転計の針が通常と逆回転で左右対称に針が動くアクションがユニークで、けっして主張しすぎないが知っている人は知っている。そんなちょっとしたこだわりにフランス車の粋を感じられるのが嬉しい。


■5つ星評価
パワーソース:★★★★
ハンドリング:★★★
扱いやすさ:★★★★
快適性:★★★★★
オススメ度:★★★★

佐川健太郎|モーターサイクルジャーナリスト
早稲田大学教育学部卒業後、出版・販促コンサルタント会社を経て独立。編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら、「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。(株)モト・マニアックス代表。バイク動画ジャーナル『MOTOCOM』編集長。日本交通心理学会員。MFJ公認インストラクター。

《佐川健太郎》

佐川健太郎

早稲田大学教育学部卒業後、出版・販促コンサルタント会社を経て独立。編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら、「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。メーカーやディーラーのアドバイザーも務める。(株)モト・マニアックス代表。「Yahoo!ニュース個人」オーサー。日本交通心理学会員。MFJ公認インストラクター。

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