「危険」「やり過ぎ」の声も…300km/hの新幹線を体感させる研修に国交省が「適切に取り組んでもらいたい」

山陽新幹線は姫路駅の東方5km付近から西を300km/hで走行している。
山陽新幹線は姫路駅の東方5km付近から西を300km/hで走行している。全 1 枚

石井啓一国土交通大臣は10月16日の会見で、JR西日本が行なっている新幹線を通じての社員研修についての見解を示した。

この研修は、トンネル内の作業用通路に車両検査担当の社員を座らせて、新幹線車両が300km/hで通過する様子を間近で体感させるもので、JR西日本では「高速走行中の新幹線車両の音や風圧、振動を肌感覚で感じることにより、新幹線車両の安全性向上と、職責の重要性を再認識することを目的としており、一定の効果がある」としているが、一部で「安全教育といっても危ない」「やり過ぎではないか」という声が出ているという。

これについて石井大臣は、方法は異なるものの同様の研修がJR他社でも実施されているが、国土交通省としては、鉄道局からJR西日本の新幹線安全推進部に対して「安全性の確保や必要性についての問題意識」を伝えているとしており、その上で「研修のやり方も含めて、組織内で継続的に議論を行い、安全性を踏まえた上で、より良い効果が得られるものとするよう、適切に取り組んでもらいたいと考えております」と述べている。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

【注目の記事】[PR]

レスポンス公式TikTok

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 分割式で取り付け簡単、MAXWINの金属製スノーチェーン「K-TIR08」発売
  2. 日産、小型ミニバン『グラバイト』予告…2026年インド発売へ
  3. 【BMW 2シリーズグランクーペ 新型試乗】今、日本にちょうどいいBMW…中村孝仁
  4. マツダ『CX-3』終焉は近い? ガソリンとディーゼル2種に集約、SNSではさまざまな考察飛び交う
  5. 驚くほど広がる後方視界、ホンダ「Nシリーズ」専用「リアビューミラー&カバー」が発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る