【SUPER GT 第7戦】GT300クラスは新田守男&中山雄一のレクサスRC Fが今季2勝目…新田は最多タイの通算20勝

GT300クラス優勝の#96 RC F。
GT300クラス優勝の#96 RC F。全 12 枚

21日に決勝レースが行なわれたSUPER GT第7戦オートポリス、GT300クラスではK-tunes RC F GT3の新田守男&中山雄一が予選10位からの逆転で今季2勝目をあげた。新田にとってはGT300クラス通算最多記録タイの20勝目となっている。

GT500クラスでは予選で快走したNSX勢が決勝でレクサス勢に逆転される格好になったオートポリス戦だが、GT300クラスも、ある意味で似たような展開になった。予選はマザーシャシー(MC)車両を含むJAF-GT勢がコース適性の高さを示し優勢気味だったが、決勝ではFIA-GT3勢の安定感が活きたというべきか、見事なまでに形勢逆転を成している。

決勝は6位までをGT3勢が独占。そのなかで勝ったのは、予選10位の#96 K-tunes RC F GT3(新田守男&中山雄一/タイヤはブリヂストン=BS)だった。中山~新田とつないで、第3戦鈴鹿以来の今季2勝目をマークしている。

#96 レクサスRC F 新田守男
「(予選10位ということもあり)勝つというところまでは考えていなくて、表彰台の一角を争えるかな、くらいに思っていました。ブリヂストンのパフォーマンスがすごく良かったと思います。ピットワークも素晴らしかったですし、ブリヂストン、チーム、レクサスに感謝したいです」

GT300クラス優勝の#96 RC F。GT300クラス優勝の#96 RC F。

#96 レクサスRC F 中山雄一
「タイヤの摩耗に厳しいコースでしたが、(ブリヂストンを使う)僕たちはあまり不安にならずにレースに臨むことができました。自分のペースがすごく良くて、どんどん前に追いつくし、気持ちのいいレースでしたね。チームのピット作業も驚くくらい早かったと思います」

新田はGT300クラス通算20勝目。かつての相棒である高木真一(#55 BMW)と展開している最多勝争いで、再びタイに並ぶこととなっている。

GT300クラスの表彰式(中央左が新田、右が中山)。GT300クラスの表彰式(中央左が新田、右が中山)。

GT300クラスの決勝2~6位は以下の通り。

2位 #87 リーガルフロンティア ランボルギーニ GT3(佐藤公哉&元嶋佑弥/ヨコハマ=YH)
3位 #34 Modulo KENWOOD NSX GT3(道上龍&大津弘樹/YH)
4位 #55 ARTA BMW M6 GT3(高木真一&S.ウォーキンショー/BS)
5位 #65 LEON CVSTOS AMG(黒澤治樹&蒲生尚弥/BS)
6位 #11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸&安田裕信/ダンロップ=DL)

決勝2位の#87 ランボルギーニ。決勝2位の#87 ランボルギーニ。

ポール発進の#25 HOPPY 86 MC(松井孝允&坪井翔/YH)は途中から厳しい戦いとなり、アクシデントにも遭遇するなどして最終結果は24位だった。MC勢最上位は7位の#5 マッハ車検 MC86 Y's distraction(坂口夏月&平木湧也/YH)。

GT300クラスのシリーズリーダーである#55 BMWは、予選こそ赤旗中断のタイミングが不運だったこともあり22位に甘んじたが、決勝ではトップハンデをものともせずに追い上げて4位でゴール。ドライバーズポイントランキング2位に12点差をつけ、かなり有利な状況で最終戦に向かうこととなった。

決勝3位の#34 NSX。決勝3位の#34 NSX。

SUPER GT最終戦は11月10~11日のツインリンクもてぎ(栃木県)。タイトル争いはGT500のような接戦状態にはないが、毎戦毎戦、異なる戦況を見せるGT300クラスで今年最後のレースウイナーとなるのはどのマシンか、引き続き目が離せないところだ。

《遠藤俊幸》

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