トヨタとマツダ 深まる関係、販売金融事業を統合へ[新聞ウォッチ]

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2018年10月24日付

●トヨタ・マツダ金融で提携、自動車ローン統合検討(読売・8面)

●「新たな日中」演出ODAに幕、40年間中国へ3.6兆円支援(朝日・3面)

●スバル、営業益490億円減、9月中間予想新たな品質問題か(朝日・8面)

●スギ、自動車部品に変身、産総研など22年実用化目指す(朝日・8面)

●軽自動車保険料3段階化を認可、金融庁(朝日・8面)

●MRJ開発に2200億円支援、三菱重工、三菱航空機の財務改善(毎日・7面)

●孫氏「砂漠のダボス会議」公演中止、各国企業サウジ投資と距離(東京・3面)

●日本株、揺れ幅激しく、日経平均急落604円安、中国景気・サウジが影(日経・3面)

●伊藤忠、カーシェア参入、英スタートアップに出資(日経・15面)

ひとくちコメント

資本・業務提携を結んでいるトヨタ自動車とマツダの両社が、新車などを購入する顧客に資金を貸し出す販売金融事業を統合することで最終調整に入ったという。きょうの日経が1面で「トヨタ・マツダ、金融統合、提携、車ローンにも拡大へ」と報じたほか、読売、朝日など各紙も取り上げている。

それによると、 トヨタの国内外にある販売金融会社の統括会社「トヨタファイナンシャルサービス」が、マツダグループの販売金融会社「SMMオートファイナンス」の株式の51%を取得して子会社化する方向で調整を進めており、2018年度内にも合意する見通しだ。

このうち、日経は「自動車産業は自動運転といった次世代技術の登場などで競争環境が様変わりする。『保有』から『利用』への消費のシフトもにらみ、両社は提携関係を自動車の販売金融にも広げ効率化を急ぐ」と伝えている。

ひと昔前ならば、トヨタが旧住友銀行色の濃いマツダとの提携は考えられなかったが、金融再編で住友と三井の両銀行が合併し、経営統合したことで、その壁も消えて風通しもよくなった。トヨタではこの6月、旧住友銀行出身の工藤禎子氏を社外取締役に迎えるなどの役員人事も行っている。

トヨタとマツダは、2017年8月に資本提携を発表。EV開発関連の新会社を立ち上げたほか、2021年には米国のアラバマ州に合弁工場の建設を計画するなど交流は活発化している。今後両社は「付かず離れず」の距離感を維持しながら、それぞれの個性をどう打ち出していくかが焦点となるだろう。

《福田俊之》

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