三菱電機、EVバッテリー活用のエネルギーマネジメント技術開発…電力コスト5%削減

三菱電機会見
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三菱電機は10月25日、電気自動車(EV)の使用状況に合わせた充放電の最適化によりビルや工場などの電力コストを5%削減できるエネルギーマネジメント技術を開発したと発表した。11月から中国にあるグループ会社の工場内で実証実験を開始するという。

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今回開発したのは、今後普及が見込まれるEVのバッテリーを建物の蓄電池として有効活用する需要家向けのエネルギーマネジメント技術。

三菱電機では、これまでもEVをエネルギーマネジメントの技術開発を行っているが、同社先端技術総合研究所の北村操代ソリューション技術部長によると「従来技術では電力量料金を考慮していなかったため、EV充電のためにコストが高くてもピークの前に系統電力を購入した。またEVの到着・出発モデルは事前に入力された予定に固定されていたため、予定外の状況になると高いコストの系統電力を購入したり、あるいはそのためにピークカットが十分にできなかったことがあった」という。

そこでEVや蓄電池などの蓄電設備と太陽光などの発電設備を最適に連携させる技術および複数の最適化の組み合によってEVの充放電スケジュールをきめ細かく立案する技術により、課題を克服したという。

まず最適連携では、電気料金単価やEVの使用予定、建物の電力需要予測、太陽光の発電量予測をもとに独自モデルを組み込んだ数理計画法を用いて、発電設備の運転計画やEVの方充電スケジュールを最適化。さらにEVと太陽光などの発電設備を連携させることで系統からの購入電力のピークカット、ピークアウトを実現した。

北村部長によると1000人規模の工場の電力量の約10分の1に相当するモデルで10台のEVを使ってシミュ―レーションで「5%削減することを確認した」としている。

一方、予定外のEV使用への対応では、1日数回24時間先までの充放電計画を策定する1日計画、数分周期で数時間先までを策定する計画補正、数秒周期で策定する制御指令の組み合わせによりEVの充電計画と実績のずれを補正。さらにきめ細かいEVの充放電スケジュール策定で電力コストの増加を抑制する仕組みを構築した。

北村部長は「2018年11月からEVの普及が急速に進むと予想される中国でフィールド実証実験を実施する」とした上で、「この実証実験を通じてさらなる効率化、高機能化を目指した研究開発を進めていく」と述べていた。

《小松哲也》

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