日立、クラリオンをフォルシアに899億円で売却へ

クラリオン(イメージ)
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日立製作所は10月26日、連結子会社のクラリオンを、フランスの自動車部品メーカーのフォルシアに売却すると発表した。

クラリオンは車載情報機器、セーフティアンドインフォメーションシステム、自動車向けクラウド情報ネットワークサービスを手がけており、2006年から日立の連結子会社として事業の拡大を図ってきた。

自動車関連業界でグローバルな競争が激化する中、日立はクラリオンがフォルシアの顧客基盤や事業基盤、技術力を活用することで、成長加速と企業価値向上を実現できると判断、フォルシアが求める株式公開買い付けに応じることにした。

日立はクラリオンの株式63.8%を保有する筆頭株主。株式公開買い付けに応じて保有全株式を売却する。売却価格は1株当たり2500円で、総額899億円となる見込み。フォルシアは株式公開買い付けを2019年1月に開始する予定。

クラリオンは今後、フォルシアの傘下で販売・マーケティング戦略の強化、製品開発、販売・サービス体制の変革を通じて独自の付加価値を提供していく。フォルシアはクラリオンの技術、研究開発への投資を積極的に行い、クラリオンのコックピットエレクトロニクス領域での競争力を発展させるとともに、フォルシアの他の事業領域との協業によるシナジーを追求していく。

一方、日立とグループの日立オートモーティブシステムズは自動運転などの注力分野の成長に向けて今後もクラリオンとの協力関係を継続する。また、クラリオン株式の売却益を活用して制御技術に強みを持つ自動運転などのモビリティ分野を含む社会イノベーション事業の強化を加速する。

《レスポンス編集部》

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