西武特急に曲面ガラスを使った意欲的なデザイン…丸い001系『Laview』、2019年3月にデビュー

西武特急としては初めて丸味を帯びたデザインとなった001系『Laview』。
西武特急としては初めて丸味を帯びたデザインとなった001系『Laview』。全 17 枚

西武鉄道(西武)は10月29日、10000系以来、25年ぶりの新型特急用車両となる001系の運行を、2019年3月に池袋線・西武秩父線で開始すると発表した。すでに第1編成が完成している。

001系は、西武の新たなフラッグシップトレインとして、ビジネス・観光の両面を意識した「いままでに見たことのない新しい車両」で、愛称は『Laview(ラビュー)』。西武では「都市や自然の中でやわらかく風景に溶け込む特急として、多くのお客さまに特急電車での旅を楽しんでいただきたいという想い」を込めたという。また、「001」という系列名は「次の100年に向けた出発点である車両」として、100を逆さに表記。00には「無限の可能性」という意味も込められている。

日立製作所製の8両編成で定員は422人。車体はアルミ製で、先頭部はこれまでの西武特急にはない丸味のあるデザインとなっており、前面には曲線半径1500mmの三次元曲面ガラスが取り付けられている。また、車内には手動式の可動枕を装備したシートが並び、エントランスの床材には温かみと安心感のある空間を演出するため人造大理石を使用している。このほか、西武車両としては初の車体動揺防止装置を装備し、快適な乗り心地を提供する。

この001系は8両編成7本を製造。2018年度にはもう1本、2019年度にはさらに5本が登場する予定で、池袋~西武秩父間で運行している10000系を置き換える計画。

半径1500mmの三次元曲面ガラスが鉄道車両に取り付けられるのは国内初。地下鉄乗り入れ用の非常扉を前面に備えるが、現時点で直通予定はない。半径1500mmの三次元曲面ガラスが鉄道車両に取り付けられるのは国内初。地下鉄乗り入れ用の非常扉を前面に備えるが、現時点で直通予定はない。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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