お役立ち調整機能研究…クラリオンの場合 l[サウンドチューニング大辞典]

クラリオン・NXV987D
クラリオン・NXV987D全 1 枚

クルマの中で快適に音楽を聴くための必需品となっている“サウンドチューニング機能”。当コーナーでは、その成り立ちや使い方を解説している。現在は「お役立ち調整機能研究」と題して細かな便利機能にスポットを当て、1つ1つ具体的に紹介している。

今回からは、“クラリオン”のAV一体型ナビに搭載されている独特なチューニング機能を取り上げていく。

さて、今や“クラリオン”と言えば『フルデジタルサウンド』が代名詞。カーオーディオファンには特に、すっかりお馴染みのブランドとなっている。なお同社は、古くから車載音響機器の開発に力を入れてきブランドの1つ。なので車載音響技術も相当に蓄積できている。結果、独自のチューニング機能も豊富に有し、ナビやカーオーディオメインユニットにそれらを積極搭載させている。

具体的にみていこう。まずは、『バーチャルステージエンハンサー』から。

当機能は、「音源からサラウンド成分を抽出し、それによって臨場感あふれる音場を創出できる」というものであり、これにより「コンサートホールにいるかのような臨場感」を楽しむことが可能となる。通常は運転席付近に音像が滞留しがちなのだが、当機能をオンにすれば、音像が一気に車室内全体に広がっていく。

なお当機能のキモは、ボーカルの質感や定位感が保持されたまま効果が得られるというところ。広がり感が増しても、ボーカルの音像はにじまない。ライブサウンドがお好みならば、使って損のない機能となっている。

続いては、『ボーカルイメージコントロール』を紹介しよう。

当機能は、「ボーカルの立ち位置を擬似的に好きな場所に移動させることが可能となる」、というものだ。ボーカルが記録されているセンターの中域成分を抽出して、音量バランスを制御することでそれを可能とする。その際に、音質や臨場感が損なわれることはない。

当機能は、操作感もなかなかにユニーク。設定時には画面にいわゆる“座標”が登場するので、そのグラフ上をタッチすれば、前後左右、好みの場所へとボーカルを移動させられる。また、上下左右ボタンを使って微細にコントロールすることも可能。大人数でドライブするときなどに、特に役に立ちそうだ。

今回はここまでとさせていただく。次回も引き続き、“クラリオン”ならではの「お役立ち調整機能」を紹介していく。お楽しみに。

【サウンドチューニング大辞典】第4章 お役立ち調整機能研究 その12「クラリオンの場合 l」

《太田祥三》

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