【MX-5カップ世界大会】若手選手がロードスターレースマシンで繰り広げる真剣勝負! 気鋭の日本人ドライバーも参戦

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2017年のグローバルMX-5カップ(Global MX-5 Cup)世界一決定戦
2017年のグローバルMX-5カップ(Global MX-5 Cup)世界一決定戦全 16 枚

今週末の11月11日、アメリカのフロリダ州にあるセブリング・インターナショナルレースウェイにおいて、マツダ『MX-5(日本名:ロードスター)』乗りの頂点を決める興味深いレースがおこなわれる。それが「2018 グローバル マツダ MX-5カップ チャレンジ(2018 Global Mazda MX-5 Cup Challenge)」だ。

2016年から北米で先行開催され、2017年から日本でもスタートしたのがMX-5のワンメイクレース「グローバルMX-5カップ(Global MX-5 Cup)」。その2018年のファイナルを飾る、いわば「2018年の世界一速いMX-5ドライバーを決めるレース」といえる。

将来のスター選手が真剣勝負、賞金額にも注目

グローバルMX-5カップとは、マツダMX-5をベースに専用開発された「カップカー」と呼ばれるマシンだけで戦うレース。ルールも車両の基準も世界で統一されているのが特徴である。アメリカで製作される車両は仕様が統一されているほか、指定部品の管理を厳格におこなうことで徹底したイコールコンディションを実現。車両の差ではなく、純粋にドライバーの腕の差だけで勝敗を決める環境が作られている。

このグローバルMX-5カップは現在のところ北米と日本で開催されているが、この週末にフロリダでおこなわれる「2018 グローバル マツダ MX-5カップ チャレンジ」は言うなればそんなグローバルMX-5カップの世界一決定戦というわけだ。

レースの見どころは、賞金総額8万ドル(約960万円)を競っておこなわれる真剣バトル。そのうち優勝チームには5万ドル(約600万円)と日本のレースでは考えられないような優勝賞金が用意されているのもアメリカらしい。そして優勝ドライバーは高額な賞金の分け前とともに上級レースへのステップアップの可能性を掴むことができるというわけである。若手が実力で勝利と賞金を手にし、さらに上へとのし上がっていく。そんなアメリカンドリームを具現化したようなレースでもあるのだ。

北米におけるマツダのモータースポーツ活動は高度なレース専用マシンで競うシリーズの「IMSA」を頂点とするピラミッドを形成しているが、そのボトムを担うのがこのグローバルMX-5カップ。すなわち、ここで好成績を残したドライバーが、さらに上のクラスのレースへ駆けあがっていくことを意味している。

そのためこのグローバルMX-5カップをレーサー人生の最初の段階としている若手も少なくない。なかにはわずか14歳という若手のドライバーも交じり、上へのステップアップを虎視眈々と狙っているのだ。まさに、若手ドライバーにとっての「アメリカのレースの登竜門」である。今回の世界一決定戦に参戦する若手ドライバーの中に、将来のスター選手が潜んでいるのは間違いない。

2017年のグローバルMX-5カップ(Global MX-5 Cup)世界一決定戦2017年のグローバルMX-5カップ(Global MX-5 Cup)世界一決定戦

タイプの違う2人の日本人選手に期待

そんなアメリカ戦のドライバーに混ざって上位を狙うのが、今シーズンの「グローバルMX-5カップジャパン」を戦った2人の日本人ドライバー。今シーズンの日本国内チャンピオンを獲得した堤優威選手とシリーズ2位の吉田綜一郎選手が日本代表として選出されてアメリカの“MX-5使い”と激しいバトルを繰り広げることになる。またアメリカシリーズにフル参戦している日本人ドライバーのレーサー鹿島選手も世界一決定戦への出場が決まっているというから楽しみだ。

ロードスターのナンバー付き車両で競うパーティレース出身の堤選手は、今年の日本シリーズでは抜群の速さを見せ、早いタイミングでシリーズチャンピオンを獲得。いっぽうの吉田選手は着実にポイントを重ねるタイプ。このふたりがアメリカの強豪を相手に、イコールコンディションの車両でどんな健闘ぶりをみせてくれるのは非常に興味深いところである。レースは通常のシリーズ戦と同じく、45分間の決勝が2レースおこなわれる。

日本代表として世界大会に出場する、堤優威選手(右)と吉田綜一郎選手(左)日本代表として世界大会に出場する、堤優威選手(右)と吉田綜一郎選手(左)

そんな熱いバトルを繰り広げるMX-5のカップカーの面白味は、厳格なイコールコンディションであると同時に、オープン(空気の流れが乱れやすい)で走るために近年のレースカーとしては珍しくスリップストリームがよく効くことにある。トップは逃げ切りにくいのだ。だから先頭を走る車両は不利な面があり、言い換えれば頻繁に順位が入れ替わりやすく、サイドバイサイド、3ワイドなどとにかく抜きつ抜かれつの白熱した接近バトルが多いのもMX-5カップの特徴と言える。

8万ドルの賞金を懸けた激しい戦いが予想される決勝の様子は、グローバルMX-5カップジャパンの公式サイト内で無料ライブストリーミング中継されるのでぜひチェックして欲しい。決勝レース1が日本時間の11月11日朝6時00分から、決勝レース2は深夜23時40分からの予定だ。

また、11月24日と25日に岡山インターナショナルサーキットで開催される国内最大級のマツダイベント「マツダファンフェスタ2018 in OKAYAMA」では堤選手と吉田選手によるMX-5カップカーのデモランが予定されている。これが凱旋帰国イベントになることを期待したい。

グローバルMX-5カップジャパン公式ページはこちら

《工藤貴宏》

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