マツダ 丸本社長「新モデルには全て載せる」…アクセラ から展開の新エンジン「SKYACTIV-X」

Mazda 3 新型
Mazda 3 新型全 4 枚

マツダは11月8日、30日に開幕する米国ロサンゼルスモーターショーで新型『Mazda 3』(日本名『アクセラ』)を世界初公開すると発表した。

これに関して記者団の取材に応じた丸本明社長は、新ガソリンエンジン「SKYACTIV-X」を同車に搭載するとともに、今後の新モデルにも全て採用する方針を明らかにした。

全面改良したMazda 3には、進化させた「魂動デザイン」および、乗り心地の向上などにつながる新車両構造技術「SKYACTIV-Vehicle Architecture(スカイアクティブ・ビークル・アーキテクチャー)をいずれも初採用している。さらに、エンジンのバリエーションには、「SPCCI」(火花点火制御圧縮着火)と呼ぶ燃焼方式を世界で初採用した新開発ガソリンエンジン「SKYACTIV-X」を搭載したモデルを設定する。

このエンジンは、低温時など一部の条件下ではプラグの火花で点火させるものの、大部分の燃焼をディーゼルエンジンのように圧縮着火で行うもので、「HCCI」(予混合圧縮着火)という燃焼技術を採り入れている。高い燃費性能と動力性能の両立が可能であり、マツダは2.0リットルのエンジンと小型モーターを組み合わせたマイルドハイブリッドシステムとして開発した。

ロサンゼルスショーでプレゼンテーションする予定の丸本社長は、SKYACTIV-Xについて「燃費が先に出がちだが、まず走るということを訴えたい。現行の2.5リットル並み以上のストレスのない走りができ、結果、燃費も良いということだ」と強調した。新型Mazda3は2018年度中の発売を予定しており、19年の1~3月に投入される見通し。

一方、丸本社長は今後のSKYACTIV-Xの展開について「新しいクルマには全て載せていく」と述べ、全面改良などを機に、順次搭載車種を拡大する方針を示した。数量面の計画については「お客様が決めることなので(想定は)難しいが、楽しみにしたい」と普及に期待を示した。量産については「他のエンジンと同じ工場で生産している」とし、柔軟な対応が可能と表明した。

また、新型Mazda3に始まる商品群は「これまで3、4年かけて色々な技術を開発してきたものを投入するので“次世代”ではなく“新世代商品”と呼んでいく。これらにより、マツダのブランドをより一段高めていく決意だ」と語った。
業績回復の道筋として掲げている2020年3月期での連結営業利益目標1300億円については「何としても…

《池原照雄》

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