【SUPER GT 最終戦】GT300クラスはLEON CVSTOS AMG 黒澤治樹&蒲生尚弥が今季初優勝、逆転でシリーズタイトルも獲得

2018年のGT300王者、#65 メルセデスの黒澤(左)と蒲生(右)。
2018年のGT300王者、#65 メルセデスの黒澤(左)と蒲生(右)。全 12 枚

ツインリンクもてぎで開催されたSUPER GT最終戦(11日決勝)、GT300クラスでは予選2位のLEON CVSTOS AMGの黒澤治樹&蒲生尚弥が今季初優勝を達成し、逆転で同クラスドライバーズチャンピオンの座にも就いた。

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GT300クラス(出走29台)の決勝レース前半の戦況は、ポール発進の#88 マネパ ランボルギーニ GT3(平峰一貴&M. マペッリ/タイヤはヨコハマ=YH)が着々とリードを広げつつ首位を走っており、そのまま独走優勝かと思われた。しかし#88はレース中盤以降、原因がタイヤ側か車体側か、あるいは何かを踏んだためか等は不明だが、2度もタイヤ破損症状に遭遇することとなり、上位戦線から脱落してしまう(最終結果27位)。

これでドライバーズチャンピオン争いも緊迫することとなった。6陣営に戴冠の権利が残るとはいえ、ポイント的には首位の#55 ARTA BMW M6 GT3(高木真一&S. ウォーキンショー/ブリヂストン=BS)がかなり有利で、タイトル圏外の#88 ランボルギーニが好調のままに優勝するならば、それが予選10位からの挽回というレースを戦う#55 BMWを助けることにつながるはずだった。だが#88の脱落で、#55 BMW以外のタイトル候補たちにこのレースでの優勝の可能性が出てきたため、状況は大きく変わったのである。

#55 BMWは決勝4位なら自力王座。しかしそこには届かず、最終的に9位でのゴールとなり、このレースで優勝した予選2位の#65 LEON CVSTOS AMG(黒澤治樹&蒲生尚弥/BS)が逆転チャンピオンを決めることになった。今季は4位4回など安定した戦いを展開してきた#65 メルセデス、最終戦で今季初表彰台獲得=今季初優勝を成し遂げ、それが王座獲得にもつながる結果となっている(チーム部門タイトルも併せて獲得)。

#65 黒澤治樹のコメント
「(自分が先発し)タイヤ無交換で蒲生選手につなぐことにしていたので、なるべくタイヤを使わないように、しっかり確実に、と気をつけて走っていました。蒲生選手に代わってからは、彼もしっかり走ってくれましたので、なんの心配もしていませんでした。もう、言うことがないくらい嬉しいですね」

#65 蒲生尚弥のコメント
「タイヤ無交換作戦でいくことにはしていましたが、一度もやったことがなかったですし、不安もありました。ただ、セーブし(過ぎ)て負けるのは嫌だったので、自分が乗ってから(の後半スティント)はとにかく一生懸命走ることだけを考えていました。そして結果がついてきて優勝でき、チャンピオンも獲れて嬉しいです」

このチームの立ち上げから参画してきたベテランの黒澤は、「足掛け5~6年ですが、人に恵まれたと思います。長く自分のことを支えてくれた親父(往年の名手・元治さん)に対してもいいプレゼントになりましたし、これまで自分に関わってくれたすべての人たちに感謝を伝えたいと思います。ありがとうございました」と、印象的なコメントも添えている。

最終戦のGT300クラス決勝2~6位は以下の通り。ほぼ全車ノーハンデの戦いで、タイトルの可能性を残していた陣営が1、2、3、5位に入るなど、やはり力のあるところを見せた結果となっている。

2位 #31 TOYOTA PRIUS apr GT(嵯峨宏紀&平手晃平/BS)
3位 #0 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝&片岡龍也/YH)
4位 #87 リーガルフロンティア ランボルギーニ GT3(佐藤公哉&元嶋佑弥/YH)
5位 #11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸&安田裕信/ダンロップ=DL)
6位 #61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人&山内英輝/DL)

様々な出自のクルマが競うGT300は、ある意味ではGT500以上にクルマファンの視線を集めるクラスとして定着してきている。ドライバーのレベルもGT500のチャンピオンや優勝経験者が続々と増えており、世界的に見ても稀有な、いろんな意味で“面白い”クラスになってきた。来季もGT300クラスの戦いから目が離せなくなるのは確実。2019年のSUPER GTは4月13~14日、岡山国際サーキット戦から始まる。

《遠藤俊幸》

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