新生プジョーは総合2輪ブランドとして未来を目指す…EICMA 2018

P2XコンセプトとP2Xカフェレーサーコンセプト
P2XコンセプトとP2Xカフェレーサーコンセプト全 25 枚

「プジョー・モトシクル」に生まれ変わった

2輪車ブランドとして設立120周年を迎えたプジョーは、ブランド名を従来の「プジョー・スクーター」から「プジョー・モトシクル」に変更、モーターサイクル市場への復帰を表明。そのほか多数の新モデルを公開した。

【画像全25枚】

プジョー・モトシクルはパリモーターショーに続いてEICMAにも精力的に出展。展示内容はパリと同じながら、カンファレンスではコンスタンティノ・サンバイCEOみずから新生プジョー・モトシクルのビジョンや新製品を紹介した。

「わたしたちは未来に向けて、高度に戦略的な3つの製品ラインを構築します。それはプレミアム・スクーター、電動ビークルそして中型モーターサイクルです」とサンバイCEO。「イノベーションはわたしたちの重要な原点であり続ける必要があります。わたしたちの野心は、商業そして産業の機能を再出発させることです」として、組織や成長モデルを深く大規模に見直していると告げた。

「プジョー・モトシクルは明日のモビリティを予期しています。各モデルはこのイノベーションの探究に基づいたもので、変革を続ける都市部に暮らすユーザーへ提供されます」とサンバイCEO。

電動スクーター「Eメトロポリス」も

EメトロポリスEメトロポリス
新モデルで最初に紹介されたのは、プレミアム・スクーターの『プルジオン(PULSION)』。この125ccの「都市型GTスクーター」は、快適性重視の「アリュール」とスポーティな「RS」という2グレードを展開。メータークラスターに4輪のプジョー車と同じ「iコックピット・システム」を採用。2019年春に発売すると公表された。

電動ビークルでは、400ccのマキシスクーター『メトロポリス』を電動化した『Eメトロポリス』、同じく50ccの『ルディクス』を電動化した『Eルディクス』のほか、シェアリング用車両の『2.0』という3台の新モデルを公開した。

2.0は法人ユースにも応えるため、頑強さと積載性を重視したデザインを採用。「アメリカン・ピックアップのスピリットを引き継いだ魅力」があるとする。シート後方のキャリアには容量90リットルのラゲッジボックスを装着することも可能だ。

注目を集めた「P2Xコンセプト」

P2XコンセプトP2Xコンセプト
もっとも観衆の注目を集めたのは『P2Xコンセプト』、『P2Xカフェレーサーコンセプト』という2台のモーターサイクル。ほぼ同一の車体にP2Xコンセプトは125cc、P2Xカフェレーサーコンセプトは300ccの単気筒エンジンを搭載。市販モデルでも2種類の排気量が設定されることを示唆した。

メーカーでは「ふたつのユニークなコンセプトを作り上げるために、ダース単位のエンジニアで100以上の3Dデザインと最新のVR技術を駆使し、1000時間を超える時間が必要だった」と説明している。2台とも「ネオレトロ」路線のスタイルを持つが、これは1933年に発表され、その後7年にわたって生産が続けられた『P515』にインスピレーションを得たものだという。
P2XコンセプトP2Xコンセプト
いっぽうヘッドライトや、その両端のアクセサリーランプの光り方は4輪の最新モデル『508』のフロントエンドを思わせるもので、プジョーの伝統とモダンさを同時に表現している。

プジョー・モトシクルによれば「ヨーロッパの2輪市場では半分を非スクーターが占め、そのなかの30パーセントが400cc以下」だという。そこでこのセグメントにおけるキー・プレーヤーとして位置づけられることを目指し、ヨーロッパとアジアの市場をターゲットにする計画だという。

また数々の新モデル以外にもうひとつ、興味深いものが発表された。それはスクーター用の新型2ストローク50ccエンジンだ。2ストロークながらインジェクションで混合気を最適化し、ユーロ4規制をクリアすると同時に、既存エンジンよりもさらなる軽量化を達成している。

コンスタンティノ・サンバイCEOコンスタンティノ・サンバイCEO

《古庄 速人》

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