走りが変わる!驚きの剛性強化。アイシン精機「ドアスタビライザー」

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走りが変わる!驚きの剛性強化。アイシン精機「Rigid Ride」
走りが変わる!驚きの剛性強化。アイシン精機「Rigid Ride」全 18 枚

アイシン精機からドアスタビライザーが発売された。このパーツ、ドアロックとストライカー部にパーツを取り付けるだけで、ボディ剛性が上がり操縦性が良くなるのだという。

今後、適合追加が検討されているスイフトスポーツに一足先に装着し試乗インプレッションを行った。(ノーマルスイフト[型式Z C83C]へは適合済。)

元々剛性の高いスイスポに効果はあるのか?

アイシン精機「Rigid Ride」のレビューをしたモータージャーナリスト斎藤聡氏アイシン精機「Rigid Ride」のレビューをしたモータージャーナリスト斎藤聡氏スイフトスポーツといえば、コンパクトカー屈指のスポーツモデルで、ボディの剛性感も高く、小さいけれどがっしり感のある乗り味とシャキッとした歯切れのいい操縦性が持ち味。そんなスイフトスポーツにつけて、果たしてどのくらいの効果があるのだろうか?

確かに小さな剛性パーツが操縦性に効くのは経験的に知ってはいるが、大抵はボルトで止めたり、接着剤で貼り付けたりと、それなりにボディへしっかりと固定するものがほとんど。そして今回試したアイシン精機のドアスタビライザーは、従来のドア側スタビライザー付きのストライカーを交換する形で取り付け、ボディ側にくさび型のパーツを追加で取り付けるタイプの製品だ。

スイスポ自体がレベルの高い剛性を持っているので、そこまでの効果を全く期待しないまま走り出したのだが…。走り出すどころか、動き出した時のハンドルの重さからしてまず違う。手応えがしっかりして、ちょっと重めになっている。

切ったハンドルを戻していくと、セルフアライニングトルクが強くなっていることが分かる。要はハンドルの戻りも強くなっているのだ。

リニアに、ダイレクトに走りの楽しさを実感させてくれる

回頭性能が大幅に向上回頭性能が大幅に向上感覚的には、今までどこかに逃げていた力が逃げずにステアリング(≒タイヤ)にダイレクトに伝わっている感じ。走り出してみると、手応えがはっきりしていて、直進がしっかり出ている。そこからハンドルを切り出すと、切ったハンドルの量とハンドルを切る速さにかなり正確に、応答してくれる。

とくに明瞭なのがハンドルの切り始めのところ。ドアスタビライザーなしで走った時は、指1本か2本くらい切り出すまでの手応えが少なめだった。でもそれはタイヤがねじれ、コーナリングフォースを発生するまでのタイムラグだろうと思っていたのだが、ドアスタビライザーを付けると、ハンドルを切り出した瞬間から応答があり、切り足していくと操作に遅れなくタイヤが曲がる力を強めていき、クルマが曲がっていってくれるのだ。
ダイレクトなハンドリングでクルマを操る楽しさを感じられるダイレクトなハンドリングでクルマを操る楽しさを感じられるこう書くと、すごくシビアな印象を受けるかもしれないが、決してそんなことはない。操作に対してよりダイレクトに応答が出るようになったということ。過敏になっているわけではない。だから山道を走っていると、ハンドルの切り出しで迷わないし、タイトなカーブでも慌ててハンドルを切る必要がない。ハンドルを切り出した瞬間からクルマが曲がる意思を見せてくれるので安心できるし、ハンドルを切り足すとその分正確にクルマが曲がっていってくれるので、クルマの動きが掴みやすく、その点でも安心して走れるのだ。

剛性パーツとかチューニングパーツというと、走り屋さん向きなイメージがあるが、むしろガンガンの走り屋さんよりもドライブを楽しみたいとか、クルマを運転するのが好きといったドライバーにこそ合っているのではないかと思う。

曲がるだけじゃなく直進性も向上する

高速道路での操作性も向上する高速道路での操作性も向上する高速道路も試してみたが、なによりも直進性が良くなっているのに驚かされる。俗にステアリングの座りがよくなるというのだが、直進状態でハンドルがドシッと落ち着いていて、ふらつかないのだ。山道ではハンドル操作に対する応答が良くなったと書いたが、高速道路では直進時の安定性が高くなっている。

そして、レーンチェンジしようとハンドルを切り出すと、ハンドルを切りたい側にククッと力を入れるとちゃんとクルマが向きを変え始めてくれる。切り出しの応答遅れがなく最小限のハンドル操作でレーンチェンジができるので修正舵も必要ない。ドアスタビライザーを付けると、クルマの運転が上手くなったというか、思うようにできるようになったという、ちょっと新鮮な感覚が得られるかもしれない。
アイシン精機「Rigid Ride」を取り付けた状態アイシン精機「Rigid Ride」を取り付けた状態ふと思いついて、ドアの隙間がどうなっているのかのぞき込んでみると、当たり前の話だが、ドアとボディは擦れないようにわりと広めの隙間が開いている。ドアとボディーが固定されているのは、ストライカーとドアロックの部分のみ。それにウェザーストリップというゴムシールを介してドアがボディ側に密着しているのみ。イメージとしてはかなりしっかりドアとボディは密着して剛性面でも効果を発揮しているように思い込んでいたのだが、実際はそれほど強い結びつきはされていないのだ。
キャッチャー部分キャッチャー部分アイシン精機のドアスタビライザーは、ドアロックとストライカーの部分を物理的に密着させ固定しているので、ドアとBピラーの結びつきはかなり強固になる。大きな開口部に、ひとつ大きめの筋交いを入れたような状態になるわけだから、確かに剛性が上がるであろうことが想像できる。

実際ボディの振動≒ノイズも変化しており、走行中のノイズレベルが静かになっているし、低中速で聞こえた耳を圧迫するようなノイズも小さくなっているように感じられる。

ちなみに、アイシン精機のドアスタビライザーは、今のところ自社のドアロックとストライカーを装備しているクルマが対象になっており、トヨタ車以外ではスイフトスポーツのほか、スバルBRZ、スズキ・ジムニー用が検討及び適合されている。
半信半疑であった斉藤氏も太鼓判の高評価半信半疑であった斉藤氏も太鼓判の高評価スポーツドライブを志向するドライバーには気に入ってもらえると思う。でもそれだけじゃなく、クルマが思うように走らないので、自分は運転が下手なのではないか(下手なのだろう)と思っている人もこのパーツの装着をお薦めしたい。クルマが思い通りに走るってこういうことなのか、というのが実感できるはずだ。
※効果の感じ方には個人差があります。製品についての詳細はHPをご覧ください。尚、本製品は適合した車種のみ装着をお願い致します。

◆アイシン精機アフターマーケットHPはこちら◆

《斎藤聡》

斎藤聡

特に自動車の運転に関する技術、操縦性に関する分析を得意とする。平たくいうと、クルマを運転することの面白さ、楽しさを多くの人に伝え、共有したいと考えている。そうした視点に立った試乗インプレッション等を雑誌及びWEB媒体に寄稿。クルマと路面との接点であるタイヤにも興味をもっており、タイヤに関する試乗レポートも得意。また、安全運転の啓蒙や普及の重要性を痛感し、各種セーフティドライビングスクールのインストラクターも行っている。

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