【2018 マカオGP】19歳ティクトゥムがF3ワールドカップを2連覇…WTCR初代王者は56歳タルクィーニ

マカオF3を制したティクトゥム。
マカオF3を制したティクトゥム。全 5 枚
難攻不落といわれる「ギアサーキット」を舞台に開催されるマカオGP、その2018年大会が11月18日に終幕し、ダニエル・ティクトゥムがF3ワールドカップ2年連続優勝を飾った。併催のWTCRではガブリエル・タルクィーニが初代王者に輝いている。

超高速の海側区間と、ツイスティ極まりない山側区間という二面性を併せ持つ市街地コース「ギアサーキット」は、世界のモータースポーツシーンでも指折りの難コース。例年、11月にはF3世界一決定戦(現名称:FIA F3ワールドカップ)を中心に多種多様なレースが同サーキットで開催されてきた。マカオF3ウイナーにはアイルトン・セナやミハエル・シューマッハ、佐藤琢磨らが名を連ねている。

2018年の第65回マカオGP、F3ワールドカップでは決勝レース途中に大きなアクシデントがあり、女性ドライバーのソフィア・フローシュら選手、関係者数名が病院搬送される事態になったと伝わるが、赤旗中断を経て再開されたレースをティクトゥムが制した。

英国籍の19歳ティクトゥムは、レッドブルの支援を受ける有望な若手のひとり。今季は日本のスーパーフォーミュラにも2戦出場しており、近い将来のF1参戦も期待されているドライバーだ。マカオF3は2連覇。

また、F1最多王座獲得記録を誇るミハエル・シューマッハの息子で、今年のF3欧州シリーズ王者であるミック・シューマッハも参戦していたが、決勝5位。1990年に勝っている父との親子制覇はならなかった。日本勢の決勝最上位は宮田莉朋(全日本F3シリーズ2位)の13位。

近年、その存在感を増して、マカオのダブルメイン格ともいえるレースになった「FIA GTワールドカップ」では、BMW M6 GT3のアウグスト・ファルフスが優勝、2~3位はメルセデス-AMG GT3勢だった。日産GT-R NISMO GT3も参戦したが、10位が最高、同車を駆った松田次生は13位。

そして今年が新生初年度だったWTCR(FIA 世界ツーリングカー・カップ)は、マカオがシーズン最終大会。決勝3レースの優勝者はレース1=J-K. ベルネイ、レース2=F. ベルビッシュ、レース3=E.グエリエリという顔ぶれになった。アウディが2勝(レース1&2)、ホンダが1勝。

WTCRの初代ドライバーズチャンピオンには、イタリアの勇将、56歳のタルクィーニ(ヒュンダイ)が就いている。19歳の新鋭と56歳の大ベテランが、それぞれのステージで栄冠をつかんだ2018年のマカオGPだった。

《遠藤俊幸》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  2. 「思ったよりだいぶ安い」トヨタ『GRヤリス』に新登場、エアロパフォーマンスパッケージに絶賛の声
  3. 「動画を観る」もっとも良い方法とは? トヨタ車純正ディスプレイオーディオ搭載車の場合は?[車内エンタメ最新事情]
  4. メルセデスベンツ『Cクラス』次期型を予告、光る大型グリル採用…初のEVも設定へ
  5. 【ジープ レネゲード eハイブリッド 新型試乗】レネゲード、ここにいよいよ極まれり…島崎七生人
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る