ゴーン容疑者、逮捕前に日産・ルノー統合を水面下で画策[新聞ウォッチ]

ゴーン容疑者
ゴーン容疑者全 2 枚

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

【画像全2枚】

2018年11月22日付

●ゴーン容疑者姉へ資金、日産、実態ない業務契約、10万ドル経費不正支出か(読売・1面)

●日産・ルノー統合巡り暗闘、「ゴーン容疑者が計画」日産警戒(読売・2面)

●ゴーン会長が虚偽記載指示、側近へのメール押収、特捜部捜査(朝日・1面)

●アウディ1,2万台改善対策(朝日・33面)

●日産社長から任意聴取、東京地検(毎日・1面)

●自動車減税規模が焦点、消費増税対策,自・公税調、議論スタート(毎日・4面)

●ゴーン容疑者不正投資10年前から、過少記載は計80億円か(産経・1面)

●西川氏、暫定会長で調整、日産ゴーン会長きょう解任(日経・1面)

●米倉昌弘さん死去、81歳、元経団連会長(東京・28面)

●モディ・インド首相後援会特集、車やIT、先進領域へ。スズキ会長・鈴木修氏(日経日・28面)

ひとくちコメント

「膿みを出し切るまで」とは言うものの3日も続くとうんざりするが、きょうも金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)容疑で逮捕された日産自動車のカルロス・ゴーン会長がらみの新事実が相次いで明らかになった。

なかでも衝撃的なのは、「ルノーとの統合計画」をゴーン容疑者が、逮捕前に画策していたというが外電である。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)の電子版が関係者の話として報じたもので、11月21日夕刊などで各紙も取り上げている。

それによると、日産側は計画に抵抗し、ゴーン会長と西川広人社長の間で緊張が高まっていった、としており、日産の取締役会と近い関係にある関係者の話としては、計画は数カ月で具体化する、と日産の複数の取締役がみていた、と伝えている。 

ルノーの筆頭株主である仏政府は、ゴーン会長がルノーのトップを将来退いた後、日産や三菱自動車との関係が崩れることを警戒し関係強化を求めていたが、ゴーン会長の逮捕でシナリオが崩れた。日経が取り上げたように「日仏をまたぐ連合は最大の試練を迎える」ことになるが、ゴーン逮捕のXデーの設定もこうした水面下の微妙な動きと連動しているものとみられる。

《福田俊之》

【注目の記事】[PR]

レスポンス公式TikTok

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 万能のメルセデスベンツ『ウニモグ』、史上最も豪華なコンセプトカー登場…『Gクラス』の上を行く
  2. ヒョンデの高級車ジェネシス、『G90ウィングバックコンセプト』世界初公開…全長5.1m超の大型ワゴン
  3. メルセデスベンツ、改良新型『Sクラス』をプレビュー…レベル4の自動運転が可能に
  4. 新型ホンダ『CR-V』発表に「おかえり!」「カッコいい」など反響、最注目の価格は…
  5. スズキ『ジムニー』/『ジムニーシエラ』、パイオニア製9インチディスプレイオーディオ採用
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る