トヨタ プリウス が初のデザイン変更、2019年型の詳細発表…ロサンゼルスモーターショー2018

ハイブリッド技術をさらに進化

エクステリアはシャープな表情を演出

全車に「トヨタ・セーフティ・センスP」を標準装備

4WDハイブリッドが設定

トヨタ・プリウス の2019年モデル(ロサンゼルスモーターショー2018)
トヨタ・プリウス の2019年モデル(ロサンゼルスモーターショー2018)全 16 枚

ハイブリッド技術をさらに進化

トヨタ自動車の米国部門は11月28日、米国で開幕したロサンゼルスモーターショー2018において、『プリウス』(Toyota Prius)の2019年モデルを初公開し、同車の詳細を発表した。

トヨタは2015年9月、米国ラスベガスにおいて、現行プリウスをワールドプレミアした。4代目となる現行プリウスは、ハイブリッド技術をさらに進化させており、熱効率を40%以上に高めたエンジン、トランスアクスル、モーター、電池といった各ユニットを、よりコンパクトかつ軽量化し、優れた燃費性能を追求している。この現行プリウスがデビューから3年が経過して、ロサンゼルスモーターショー2018において、2019年モデルが初公開された。2019年モデルは、現行プリウスのデビュー以来、初の大幅改良を受けている。トヨタ・プリウス の2019年モデルトヨタ・プリウス の2019年モデル

エクステリアはシャープな表情を演出

エクステリアは、フロントがバンパーとヘッドライトのデザインを変更した。バイLEDヘッドライトのデザイン変更により、シャープな表情を演出する。リアはLEDテールランプとバンパーが新デザインだ。LEDテールランプは、縦長デザインから横長デザインに見直されている。ボディカラーには、エレクトリックストームブルーとスーパーソニックレッドの2色が、新色としてラインナップされた。新デザインの15インチアルミホイールも装備する。

インテリアは、ステアリングホイールが新デザインだ。カスタマイズ可能な4.2インチのカラーデュアルマルチインフォメーションディスプレイを採用した。ディスプレイのメニューには、エネルギーモニター、ハイブリッドシステムインジケーター、エコスコア、エコセービングレコード、ドライブモニター、エコウォレット、エコダイアリーなどがある。ヘッドアップディスプレイ(HUD)を選択すると、ドライバーの視界にスピードメーターとハイブリッドシステムインジケーターが表示される。トヨタ・プリウス の2019年モデル(ロサンゼルスモーターショー2018)トヨタ・プリウス の2019年モデル(ロサンゼルスモーターショー2018)

全車に「トヨタ・セーフティ・センスP」を標準装備

「エンチューン・マルチメディア」システムでは、6.1インチタッチスクリーンディスプレイ、6スピーカーオーディオ、補助オーディオジャック、iPod接続機能付きUSB2.0ポートを2個、2.1アンペアUSBを2個、Bluetoothヘッドハンズフリー電話機能、電話帳アクセス、音楽ストリーミング、「Siriアイズフリー」、バックアップカメラディスプレイなどの機能を備える。「リミテッド」グレードには、11.6インチのマルチメディアディスプレイを装備した「エンチューン・プレミアム NavL」とApp Suite内蔵JBLオーディオが標準装備される。この11.6インチのマルチメディアディスプレイは、『プリウス プライム』(日本名:『プリウスPHV』)に導入されていたものだ。

2019年モデルでは、全車にスマートキーシステム、プッシュボタンスタート、リモートイルミネーテッドエントリーが標準装備された。「アダプティブフロントライティングシステム」は、上級グレードに採用した。「トヨタ・セーフティ・コネクト」は、緊急支援、盗難車位置情報サービス、ロードサイドアシスト、自動衝突通知を含めて、3年間無料で利用できる。トヨタ・プリウス の2019年モデル(ロサンゼルスモーターショー2018)トヨタ・プリウス の2019年モデル(ロサンゼルスモーターショー2018)

2019モデルのプリウスは、全車に「トヨタ・セーフティ・センスP」を標準装備した。トヨタ・セーフティ・センスPは、ミリ波レーダーと単眼カメラセンサーを使用して、歩行者や車両、車線やヘッドライトを検出する。歩行者検出機能を備えた「PCS」(プリ・コリジョン・システム)、「LDA」(レーン逸脱警報)、「AHB」(自動ハイビーム)、全速度域対応の「DRCC」(ダイナミック・レーダー・クルーズ・コントロール)も、トヨタ・セーフティ・センスPに含まれる。

4WDハイブリッドが設定

2ZR-FXE型1.8リットル直列4気筒ガソリンエンジン+モーターのハイブリッドシステムでは、「AWD-e」と呼ばれる4WDハイブリッドが、2019年モデルに設定された。フロントのモーターに加えて、AWD-eでは、リアにも独立したモーターを搭載する。発進時とその後必要に応じて69km/hまでの範囲で、リアモーターが駆動力を発生する。AWD-eモデルの米国EPA(環境保護局)予想燃費は、市街地が52マイル/ガロン(約22.1km/リットル)、高速が48マイル/ガロン(約20.4km/リットル)、複合モードが50マイル/ガロン(約21.3km/リットル)と、FFモデルを2マイル/ガロン下回る。トヨタは、AWD-eモデルが米国のプリウス販売の25%を占めると見込んでいる。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  2. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
  5. 宮崎「シーガイア」にサーキットがオープン! セグウェイの「電動ゴーカート」を日本初導入
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る