ホンダ、ロボティクスなどでパートナー発掘に力…CES 2019

ホンダ オートノマース・ワーク・ビークル
ホンダ オートノマース・ワーク・ビークル全 4 枚

ホンダは12月11日までに、2019年1月8日から11日まで米国ラスベガスで開かれる「CES 2019」の出展内容を明らかにした。ロボティクスなど新事業分野の技術を幅広く展示し、研究開発や事業化のパートナーを募る方針だ。

ホンダは新事業による新たな価値創造を目指しており、(1)ロボティクス、(2)モビリティ、(3)エネルギーの3分野を重点領域として、スタートアップ企業との提携などオープンイノベーションでの推進を図っている。CESでは17年から、こうしたテーマや技術の提示を行い、オープンイノベーションの呼びかけを行ってきた。

今回のCESでは過去2年の成果も踏まえ、重点3分野の幅広い展示を行うことで、パートナーの発掘に力点を置く。研究開発のパートナーを募るのはロボティクスやモビリティーなど計5テーマ。ロボティクスでは、(1)自動運転で屋外の様々な作業ができる車両「オートノマース・ワーク・ビークル」、(2)AI(人工知能)搭載で自律走行し駅などでの案内役を想定した「パスボット」など3テーマの技術を展示し、それぞれの技術の活用を検討する企業や団体などを募る。

また。事業化段階に入っている技術では2テーマを出展する。ひとつはロボティクス分野の「オムニ・トラクション・ドライブ・システム」。前後左右など360度の方向に自由に移動できる車輪機構であり、すでに日本電産シンポが無人搬送台車への応用・商品化を発表している。

事業化パートナーの発掘を図るもう一方のテーマは「ドリーム・ドライブ」と呼ぶコネクティッド技術。車載ナビゲーションを通じ、レストランの予約やガソリンスタンドでの支払いなどができるほか、同乗者はスマホやタブレットといった自分の端末でも音楽などが楽しめる。自社アプリでサービスを提供したいパートナーを求めていく。

本田技術研究所のCESプロジェクトリーダーである高嶋晋治主任研究員は「一定の技術を蓄積したテーマの研究開発や事業化を加速させるには、オープンイノベーションのコラボが欠かせない。CESでは多岐に渡る展示を行い、われわれの技術を広くお知らせしたい」と、今回の出展の狙いを話している。

《池原照雄》

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