昭文社が希望退職者を募集、業績予想も下方修正---無料ナビアプリの影響

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「マップル」や「ことりっぷ」など、地図やガイドブックの出版社、昭文社は12月13日、希望退職者の募集、ならびに業績予想の修正を発表した。

同じ日に開催した取締役会において、同社ならびに国内グループ会社従業員を対象とした希望退職者の募集を行なうことを決議した。また7月13日に公表した2019年3月期通期業績予想を修正した。

昭文社の主力事業である出版事業および電子事業においては、長期化する 出版不況や無料ナビアプリの影響により業績悪化が続いている。昭文社では新規事業である“旅ナカ事業”への転換を図ってきたが、人的リソースの再配置は職種に専門性があるため遅れていた。早急な業績回復のためには人員体制の適正化(削減)が不可欠であると判断し、希望退職者を募集することになった。

対象は45歳以上の従業員で、募集人数は全社員447人(連結)のうち80名程度。募集期間は2019年2月1~28日。希望退職による業績への影響は、今回の業績予想の修正において一定の程度を計上しているが、現時点では応募者数などが未確定なので、確定した段階で改めて発表する予定だ。

2019年3月期通期連結業績予想値も下方修正する。売上高が57000万円マイナスの93億4000万円、営業利益が3億9500万円マイナスで3億0500万円の赤字、経常利益が3億9000万円マイナスで2億4000万円の赤字、親会社株主に帰属する当期純利益が7億8000万円マイナスで6億3500万円の赤字に修正された。

営業利益、経常利益、当期純利益の全てが赤字に転じた。なお前期(2018年3月期)実績は売上高が91億5800万円、営業利益が10億6000万円の赤字、経常利益が10億1800万円の赤字、当期純利益が17億6800万円の赤字だったので、前期比では数値の改善がいまだ見込まれている。

売上高は、市販出版物について、市況の影響により地図をはじめとする出版物の売上減少が下期に著しく、電子事業の売上も、引き続き無料ナビアプリの影響によるPNDの販売減などにより、予定した売上が大きく減少する見込み。

《高木啓》

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