ポルシェ 718ボクスター / ケイマン に初の「T」…軽量スポーツ仕様

ポルシェ伝統の「T」はツーリングの意味

専用の内外装。ナビはレスオプションで10kg軽量化

スポーツクロノパッケージを標準装備

ポルシェ718ケイマンTとポルシェ718ボクスターT
ポルシェ718ケイマンTとポルシェ718ボクスターT全 12 枚

ポルシェは12月19日、『718ボクスターT』(Porsche 718 Boxster T)/『718ケイマンT』(Porsche 718 Cayman T)を発表した。

ポルシェ伝統の「T」はツーリングの意味

「T」はポルシェのモデルでは、「ツーリング」を意味する。1968年にデビューした『911T』が原点だ。オリジナルの911Tは、軽量でクロスレシオのマニュアルトランスミッション、パフォーマンス向上のための機械式ディファレンシャルロックを装備した後輪駆動によって、当時としては強烈なドライビングプレジャーを実現していた。

現行ポルシェのラインナップでは、『911カレラ』にTが用意されているが、「718ボクスター」/「718ケイマン」にTが設定されるのは、今回が初めてだ。718ボクスターT/718ケイマンTは、軽量化を図るなどして、ピュアなドライビングプレジャーを追求したスポーツ仕様となる。

専用の内外装。ナビはレスオプションで10kg軽量化

エクステリアは、ハイグロスのチタングレーで塗装された20インチのアルミホイールと、20mm車高を下げた「PASM」(ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネジメント)のスポーツシャーシが特徴だ。

ドアミラーカバーはグレーで、両サイドのドアのストライプには、車名を示すロゴが配される。リアは、ブラッククロームメッキのツインテールパイプが特徴のスポーツエグゾーストを装備する。ボディカラーは、ブラック、インディアンレッド、レーシングイエロー、ホワイト、キャラらホワイト、ディープブラック、GTシルバーメタリックを用意する。オプションの特別色としてラバオレンジとマイアミブルーを設定する。

インテリアには、モードスイッチを備えた直径360mmのレザー製GTスポーツステアリングホイールを採用する。インストルメントパネルとセンターコンソールのトリムは、グロスブラックで仕上げられた。車名のロゴはメーターの文字盤や、ドアのエントリーストリップに配されている。シフトレバーはショートストロークとした。

スポーツシートには、ブラックのスポーツテックスが中央部に採用された。このスポーツシートは電動調整機構を備えており、ヘッドレストには「718」のロゴが刺繍されている。

ナビシステムを含むポルシェコミュニケーションマネジメント「PCM」は、軽量化のためにレスオプション化され、大容量の収納スペースに置き換えた。ドアトリムには赤いドアオープナーストラップを装備。これらの軽量化により、車両重量はMTが1350kg、PDKが1380kgと、ベース車両の718ボクスター/718ケイマンに対して、10kg軽い。

スポーツクロノパッケージを標準装備

「スポーツクロノパッケージ」は標準装備だ。ステアリングホイールのモードスイッチを使って、ノーマル、スポーツ、スポーツプラス、インディビジュアルの各ドライビングモードを切り替える。

スポーツとスポーツプラスでは、マニュアルトランスミッションのシフトダウンの際、自動的にレブマッチングが行われ、スポーティな特性を発揮する。スポーツプラスでは、PASMや「PADM」(ポルシェ・アクティブ・ドライブトレイン・マウント)、アダプティブボディポジショニング、デュアルクラッチトランスミッション「PDK」(ポルシェ・ドッペル・クップルング)が、よりスポーティな特性に変化する。

PADMシステムは、エンジンやギアボックスの振動を最小限に抑え、駆動ダイナミクスに影響を与える可能性のある動きを低減する。PDKでは、モードスイッチにローンチコントロール機能とスポーツレスポンスボタンが付く。

718ボクスターT/718ケイマンTのミッドシップには、2.0リットル水平対向4気筒ガソリンターボエンジンを搭載する。最大出力は300hp/7500rpm、最大トルクは38.8kgm/2150rpmを発生する。動力性能に関しては、0~100km/h加速は6速MTが5.1秒、PDKが4.7秒だ。最高速は275km/hの性能を備えている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. BEVを2年間所有した、“リアルな”ランニングコストを大公開
  2. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  3. メルセデスベンツの万能車『ウニモグ』がキャンピングカーに! 数日間の自給自足が可能
  4. メルセデスの名車「190E エボ2」が復刻! 限定100台の「HWA EVO」にハンコック純正装着
  5. アルファロメオの新型コンパクトSUV『ジュニア』日本発売、ハイブリッド車が420万円から
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る