特急が走行中に急停車…12月19日に発生した『はまかぜ4号』のATSトラブル

特急『はまかぜ』に使用されているキハ189系。
特急『はまかぜ』に使用されているキハ189系。全 1 枚

JR西日本は12月26日、東海道本線(JR神戸線)で発生した自動列車停止装置(ATS)のトラブルについての調査結果を明らかにした。

これは、12月19日16時53分頃、浜坂発大阪行きのキハ189系特急『はまかぜ4号』が、住吉~摂津本山間を走行中にブレーキが作動したトラブル。発生後、列車は速度を落として芦屋駅(兵庫県芦屋市)まで走り、先の運行を中止した。

JR西日本の調査によると、線路上から信号の現示状況や制限速度などの情報を送るATSの「地上子」と呼ばれる装置からの情報を受信する、列車側の「車上子」と呼ばれる装置とATS装置をつなぐコネクタのピンが一部曲損していたことが判明したという。

このため、姫路~住吉間で車上子からの電力波が送信されず、線路上の9カ所にある地上子の範囲(計2.6km)で、運転士に対するバックアップ装置が一部機能しない状態になったとしている。

トラブルの原因は、11月6日に後藤総合車両所(鳥取県米子市)で行なわれた検修時にピンが正しく嵌め込まれない状態でコネクタが取り付けられたということで、JR西日本では、ATS装置と車上子の接続状態を再確認するとともに、その確認方法についても見直しを検討するとしている。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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