トヨタ カローラスポーツ、TCR仕様のレーシングカー初公開か?…東京オートサロン2019

横浜ゴム(東京オートサロン2019)
横浜ゴム(東京オートサロン2019)全 31 枚

幕張メッセ(千葉県千葉市)で開幕した「東京オートサロン2019」には、タイヤメーカー大手の横浜ゴムも出展している。そのブースの中でひときわ気になるモデルを発見した。

往年のアドバンカラーが施されたそのコンセプトモデル。ベースはカローラスポーツなのだが、前後のワイド化されたフェンダーや大型のリヤスポイラーなどが取り付けられており、レーシングカーの様相を呈しているのだ。

モデル名を確認してみると「COROLLA SPORTS-TCR 改」とある。もしや、レーシングカテゴリーの「TCR(※注)」に、いよいよトヨタも参戦かと思いきや、実はこれはヨコハマが独自に製作したものなのだ。

2019年から、新たなレースカテゴリとして「TCRジャパンシリーズ」が開始される。横浜ゴムは同シリーズの唯一のタイヤサプライヤーとなることが決定しており、COROLLA SPORTS-TCR 改は「もしそのシリーズにカローラスポーツが参戦したら…」ということに着想を得て開発された横浜ゴムオリジナルのマシンだという。開発にあたっては、某有名レーシングチームなども関わっているとのことで、本気度は満点。

エンジンなどはノーマルで、ハンドルを切るとホイールハウスにタイヤが当たるとのことから、現時点での走行は難しいようだが、今後はそれも改善して走行可能にしたいという。幻のカローラスポーツTCRがサーキットで観られることを想像すると楽しみでならない。「これをトヨタさんに提案したいなぁ」とブースの担当者もつぶやいていた。

ちなみに横浜ゴムのブースでは、同社のタイヤを装着したフォードF-150ラプターやスーパーフォーミュラー、スーパーGTのマシンなども展示し見ごたえは抜群。また近くには同社のホイール専門のブースも設けられており、愛車とのマッチングを想像してみてもいいだろう。

※注:TCRとはFIAで定めれれたツーリングカーレースの規定。その規定に準拠したマシンで争われるのがWTCRで、かつてのWTCCに変わるカテゴリとして注目度が高まっている。使用されるマシンは2リッター以下のターボエンジンを搭載した前輪駆動車。日本では2017年からスーパー耐久シリーズに「ST-TCRクラス」が設けられており、TCR規格のホンダ シビックタイプRやアウディRS3、VWゴルフが参戦。2019年からは新たに「TCRジャパンシリーズ」が立ち上がり、全5戦が予定されている。
東京オートサロンに関するニュースまとめ一覧

《阿部哲也》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. 日本にはないアバルトの高性能SUV、『パルス アバルト』が大胆イメチェン!
  4. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  5. 【BYD シーライオン7 新型試乗】全幅1925mmの堂々サイズも「心配無用」、快適性はまさに至れり尽くせり…島崎七生人
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る