ルノー メガーヌR.S. のMT「そろそろ購入準備を始めて」…東京オートサロン2019

東京オートサロン2019 ルノー・ジャポンブース
東京オートサロン2019 ルノー・ジャポンブース全 16 枚

2011年以来出展を続けているルノー・ジャポンが今年も東京オートサロンに参加した。今回はルノー・スポールモデルを5台展示し、ルノー・スポールを強く訴求する。

今回展示している車両はカタログモデルの『トゥインゴGT』、『メガーヌスポーツツアラーGT』、『メガーヌR.S.』の3台のほかに、100台限定の『ルーテシアR.S.アクラポヴィッチ』、そして参考出品車として『メガーヌR.S.6MT』が登場した。

このメガーヌR.S.6MTのパワートレインは現在販売している6EDC車両と共通で、279ps、390Nmを発揮する1.8リットル直列4気筒16バルブ直噴ターボエンジンを搭載。4コントロールなども共通だ。違いは6速MTであること、レザーアルカンターラコンビのステアリング、手引き式のサイドブレーキなどだ。

それらに加え、ルノー・ジャポンマーケティング部チーフプロダクトマネージャーのフレデリック・ブレン氏は、「ホイールを見てもらうと、ブレーキディスクがバイマテリアル、アルミのハブを使っており、軽量化と冷却効果を狙っている」と説明。また、ブレーキキャリパーは赤く、「以前のメガーヌR.S.の赤キャリパーはシャシーカップだったが、この6MTは……」と述べ、期待をあおる。販売開始は間もなくで、「そろそろ購入準備を始めてほしい」とのことだった。

ルーテシアR.S.アクラポヴィッチは、アクラポヴィッチのマフラーが取り付けられるほか、本国で設定のあったブラックパック仕様となり、「フロントではF1ブレードがシルバーから黒。トロフィーという赤字のデカールが入るほか、ドアノブとサイドシルが黒になる。またリアではR.S.バッジも黒になる」と説明。そのほかこの展示車両としては、「フロントとリアのルノーのエンブレムが黒になる。これは2018年のF1、『RS18』をイメージしたもの。またアンテナがブラックのシャークフィン形状になるアクセサリーを装着している」とのことだ。

さて、ルノー・ジャポンは2018年の新車登録台数は7253台と、2017年の7121台を上回り、9年連続の成長となった(JAIA調べ)。「トゥインゴは2017年同様順調で、カングーは前年を上回った。また、メガーヌGT系がフルイヤーで販売できたことも大きい。期間ぎりぎりで、アルピーヌ『A110』もわずかな数だが登録できた」とその要因を分析。

特にメガーヌに関しては、「ほぼ1000台を販売した。スポーティなCセグメントモデルとしては、台数は割と出たほうだろう。さらにスポーティなGTのみでの販売にも関わらず、これまでのメガーヌに比べて圧倒的に台数が伸びているのも特徴だ」とブレン氏。

またカングーは、「3年連続で2000台を超え、2018年も2017年を上回る台数を販売できた」という。現行カングーは2009年にデビューしたので10年目となるロングセラーモデル。「それにも関わらず勢いがある。こんなライフサイクルを持っているクルマはないのではないか。アナログで先進安全技術装備も装備されていなくても、親しみやすく、家族の中に溶けこみやすいクルマとしての魅力が大きいのではないか」とコメントした。

もう一つの大きな柱であり、東京オートサロンルノーブースのメインであるルノー・スポールについては、「2018年は約1800台を販売。これまで最も多かったのが2013年か2014年で1400台ほどだったので、最高台数を記録。日本はルノー・スポールにとって重要なマーケットということが、引き続き証明されたことになる」とした。

そして2019年は、メガーヌR.S.をはじめとしたルノー・スポールモデルに力を入れていくと同時に、カングーやトゥインゴなどを含め様々な限定車を続々と投入していく。その第1弾がルーテシアR.S.アクラポヴィッチだ」と語った。
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《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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