KTCブース、新発想のスマホ連動トルクレンチに大注目…東京オートサロン2019

KTC「TORQULE(トルクル)」
KTC「TORQULE(トルクル)」全 18 枚

KTC(京都機械工具)といえば、日本を代表するハンドツールメーカー。1950年に設立され、スパナやめがねレンチなどの汎用工具、そして自動車専用工具などを軸として国内のハンドツール市場ではトップシェアを誇る。

【画像全18枚】

2018年のWRCでマニファクチャラーズチャンピオンを獲得したTOYOTA GAZOO Racing WRTのメカニックにも愛用されているブランドだ。そんなKTCは、今年も東京オートサロンにブースを出展している。KTCブースを訪れたら、まず実際に手に取ってチェックすべきアイテムがある。TRASAS(トレサス)シリーズとして2018年秋に加わった提案型のトルクレンチ「TORQULE(トルクル)」だ。なぜなら、このツールには大きな可能性が詰まっているからである。

トルクを目で見て管理、正確性と安全性が飛躍的に向上する

まずは形状。一般的なトルクレンチは、ラチェットハンドルなどと一体化されているが、TORQULEはそうではない。ハンドル(持つ部分)とソケット(ボルトやネジに接する先端)の中間に、アダプタやエクステンションバーのように装着するのだ。だから汎用性が高く、幅広い工具に組み合わせてさまざまな用途に使える。手元の工具をトルクレンチ化できるのである。しかも、一般的なトルクレンチでは対応できない角度や長さが変わるハンドルなどとの組み合わせも可能だ。しかし、真骨頂はスマホやタブレットと連携するアプリ連動のデジタルツールだということ。計測したトルクはBluetoothでスマホやタブレットに送られ、あらかじめ設定した適正値になると色(画面が緑になる)のほか音や振動で知らせ、測定した値や時刻を記録。保存したデータはエクセルなどに書き出せるようになっている。

そんなデジタル化が意味するのは、トレーサビリティの実現。作業データが記録されるから、たとえば自動車整備工場の現場などできちんと整備をおこなった履歴として記録を活用できるのである。TORQULEシリーズは差込角6.3sq.トルク測定範囲2~10N・mの「トルクル 10N・m」、9.5sq.で8~80N・mの「トルクル 80N・m」、12.7sq.で40~200N・mの「トルクル 200N・m」の3アイテムをラインナップ(参考小売価格はすべて2万9800円)。ブースには実際に手に取って試せるコーナーが設けられているので、その使い勝手のよさと先進性を体験するチャンスである。

Neprosプレミアムシリーズも展示、次世代ツールボックス&ラチェットハンドルに注目

ところで同社には、世界一のハンドツールを目指して素材・設計・生産設備のすべてを見直して生まれた「nepros(ネプロス)というシリーズがある。そのneprosのなかで、特に注目するアイテムはふたつだ。ひとつは、グリップ部分に黒檀(こくたん)を使ったプレミアムなラチェットハンドル。黒檀は仏壇などにも使われる伝統的な素材で、木材としては重くて硬い特性を持っている。そんな黒檀を手で握る部分に使った、贅沢でひときわプレミアムなツールをKTCでは発売を予定。ブースには実物が置かれ、実際に触れることができるので、その素材感を感じてみよう。

もうひとつは、「nepros NEXT」と名付けられた、次世代の提案型ツールボックス。デザインの美しさに魅かれるが、特徴はそれだけではない。“コア”と呼ぶフレームに引き出しなどの“モジュール”などを組み合わせる構造とし、ニーズに応じてカスタマイズができる仕掛けになっているのだ。フレームは縦でも横でも使え、あわせて引き出しも大きなサイズと小さなサイズが組み込まれている。
「イチから開発するので、いままでできなかったことをやろう。中身を自由にして拡張できる仕組みを作りたい。発想のスタートはそこにあります」と担当の頼富(よりとみ)さんは言う。「フレームとモジュールを自由に組み合わせが可能で、いろんな使い方ができる。これからは電動工具なども増えるでしょうから、電源ボックスも組み込めるようにしたいですね。工具を収納するだけでなく、いろんな作業をサポートする箱を目指しています」というこの次世代ツールボックスは、現時点ではコンセプトと段階だが、市販に向けての開発も着実に進んでいるそうだ。

ブースでは毎年大人気! 特別価格ツールセットやKTC福袋も販売中

ところで同社は「SK SALE」というツールセットをお買い得価格で提供する毎年恒例のセールを実施している。価格がお買い得になるだけでなく限定カラーの工具箱などが用意されるのも特徴で、今シーズンは両開きタイプの工具箱にはホワイト、オレンジ、ディープグリーン、そしてパールレッドを設定。ひとまわり大きなスライド式トレーを組み込んだタイプのボックスにはイエローやグリーン、レッドを限定カラーとして用意している。また、軽さから人気が高まっている「アクティブバディ」シリーズには、通常モデルのブラックに加えてカモフラージュ柄を意味する「カモ」やデジタルカモフラージュ柄を意味する「デジカモ」を限定アイテムとして設定。それらの大きさやサイズ、カラー、そして使い勝手を実際に手に取って確認できるのもいい機会だ。

また、オフィシャルグッズ販売コーナーではneprosを含むアイテムをセットした福袋も用意。数量限定なのでプレスデー昼の取材時点で売り切れ間際の福袋もあるほどお買い得感が高く、記者自身も思わず買いそうになってしまったほどだ。

《工藤貴宏》

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