箱根海賊船の新型、「クイーン芦ノ湖」が進水 4月25日就航予定

クイーン芦ノ湖進水式
クイーン芦ノ湖進水式全 20 枚

神奈川県箱根の芦ノ湖で観光船の“海賊船”を運行する箱根観光船(小田急グループ)は2月4日、新型海賊船の命名・進水式を桃源台船舶工場で行なった。新造船は「クイーン芦ノ湖(QUEEN ASHINOKO)」と命名された。4月25日の営業開始を予定している。

【画像全20枚】

デザインを手がけたのはドーンデザイン研究所(水戸岡鋭治主宰)で、コンセプトは 「心ときめくクルーズ」。また建造したのはジャパンマリンユナイテッドで、鶴見工場(横浜市)において船体のブロックを建設、桃源台の船台で起工式が行なわれて組立工事が始まったのは2018年9月だ。建造費用は約12億5000万円。箱根海賊船はジャパンマリンユナイテッドで建造される客船では最小の部類となり、ジャパンマリンユナイテッドの前身の一社、日立造船が初代の海賊船「パイオニア」を建造して以来、箱根海賊船は日立造船~ジャパンマリンユナイテッドが建造している。

スポンサー(船舶の進水式における名誉命名者)は、箱根観光船常務のお嬢さんの長峯萌恵さん。新造船は湖岸の斜めになった船台の上に、船尾を芦ノ湖に向けて乗っており、萌恵さんが支鋼を切断すると船体が船台をすべり降りた。ただし今回の進水式で新造船は一気には湖へ降りず、セレモニーではワイヤーにつながれたまま数メートルを移動しただけにとどまった。セレモニーのあと、ウインチでワイヤーを徐々に繰り出し、また船尾の係留ロープも同時に巻いて、約2時間かけてクイーン芦ノ湖は水面に浮いた。今後、艤装工事を行ない、4月25日に就航予定だ。

芦ノ湖の海賊船は年間180万人が利用し(2017年度)、箱根観光船では今後年間200万人をめざす。クイーン芦ノ湖は、就航直後には便を決めて運用するという。海賊船はクイーン芦ノ湖が歴代7隻目で、現在は3隻が運行されている。クイーン芦ノ湖の投入で1991年就航の「バーサ」が引退する。7月にバーサのさよなら航海を実施する予定だが、さよなら航海はパイオニアの引退時についで2回目となる。

クイーン芦ノ湖(QUEEN ASHINOKO)
全長:約35m
全幅:10m
総トン数:約319t
航海速力:10.5ノット、約19.4km/h
最大速力:約11.5ノット、約21.3km/h
旅客定員:541名
うち特別船室:87名
主機関:高速ディーゼル機関(423kW)×2基
バウスラスター(船首横移動推進装置)×2基
神奈川県箱根の芦ノ湖を運航する海賊船に、新型の「クイーン芦ノ湖(QUEEN ASHINOKO)」が就航…

《高木啓》

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