三菱電機もパナソニックも下方修正、米中貿易摩擦の余波響く[新聞ウォッチ]

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2018年度第3四半期の決算発表が本格化しているが、米中貿易摩擦などによる中国経済の減速が電機メーカーなどの業績にも打撃を与えているようだ。

きょうの各紙も経済面で「米中摩擦業績に暗雲、3月期予想、パナ・三菱電機下方修正」(読売)、「電機大手5社減益、4~12月期、米中摩擦余波響く」(毎日)。日経は「パナソニック、利益下振れ、今期営業3850億円、中国販売が低迷」と「三菱電、純利益12%減、今期、2度目の下方修正」などと別の紙面で書き分けており、電機メーカーの第3四半期の決算発表を突出して報じるのは珍しい。

このうち、パナソニックは2019年3月期の通期業績予想について、売上高を2000億円、営業利益を400億円下方修正した。ただ、パナの場合はエアコン販売などの家電事業で中国の需要減少が続く意外にも、米テスラの自動車生産が遅れているため、車載電池の生産ロスの影響も大きいとみられる。

三菱電機も連結最終利益の見通しを従来予想に比べて150億円減の2250億円に下方修正。引き下げは2018年10月の中間決算に続き2回目という。また、売上高も従来予想から100億円減の4兆5000億円、本業のもうけを示す営業利益も200億円減の2850億円に引き下げている。

電機メーカーでは、ソニーやシャープなども業績予想を下方修正。週明けのソニー株は一時9%安になるなど、市場にも先行き懸念が広がっている。

2019年2月5日付

●日産社長仏経済相と会談、1日パリで、後任会長を議論か(読売・2面)

●米中摩擦業績に暗雲、3月期予想、パナ・三菱電機下方修正(読売・7面)

●ガバナンス委西川社長聴取来月末までに改善策(朝日・6面)

●成田発着10月延長決定、運用時間、午後0時まで(毎日・2面)

●離脱リスク英経済に影、日産、SUV生産撤回、自動車産業への投資急減(東京・7面)

●「日本製」アジア輸出加速、資生堂、九州に新工場(日経・1面)

●トヨタ、車いす乗降簡単に、「ユニバーサル」タクシー作業時間半分(日経・15面)

●ソニー・ホンダが大幅安、戻り相場の重荷に(日経・19面)

《福田俊之》

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