乗った? 総2階建てワイドボディ4発ジェット、エアバス『A380』が生産終了[詳細写真]

A380生産中止の直接のきっかけは、エミレーツ航空が発注数を減らしたため。当初、162機の予定だったが、これを123機に減らした。納入されていない機体はあと14機で、これらを今後2年でデリバリーする。現在、エミレーツ航空以外にA380を発注している航空会社はなく、製造工程を維持できなくなったため、エアバスではA380型機の生産の終了を決定した。
エミレーツ航空はより小型の機体に発注を変更するという。エミレーツ航空は39機のA380をキャンセルし、40機のA330-900neo(定員:標準で287人、最大で440人)と30機のA350-900(定員:標準で325人、最大で440人)を発注した。変更の理由は「オペレーションの見直しと、航空機とエンジンの技術の進化の観点から」という。A380の生産終了に伴い、エアバスのラインナップからは4発旅客機もなくなる。
2005年に初飛行したA380型機は、総数で274機を生産する予定。1月末で234機が引き渡し済み、232機が運行中だ。
《高木啓》