スズキ財団、自動車用パワートレインのCO2削減関する研究などを助成

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スズキ財団は2月15日、全国の大学等研究機関から応募のあった助成申請に対して2018年度の科学技術研究助成、課題提案型研究助成として計45件、8242万円の助成を決定した。本年度の助成件数は昨年より33件増加し98件、助成総額は2369万円増加し1億2410万円となる。

今回の科学技術研究助成は、生産関連技術、環境・資源エネルギー関連技術、計測・制御・解析関連技術、材料関連技術、電気・電子・情報関連技術、人間工学・医療関連技術、ロボット関連技術、リサイクル関連技術の8つの研究分野を対象に公募。この結果、計41件の独創的、先進的な研究開発テーマへの助成を決定した。科学技術研究助成の総額は5250万円。

課題提案型研究助成では、二酸化炭素排出削減を実現するための、自動車用パワートレインの高効率化や電動化の取り組みで解決すべき課題とその解決方法に向けた方策について提案があった。「エンジン用ピストンおよびピストンリング周りの油膜形成機構の解明」、「プラズマ応用による革新的高効率エンジンの実現とその燃焼機構研究」、「過熱水蒸気を原料とするプラズマメンブレンリアクター高純度水素製造装置の開発」、「グリーン水素利用を加速する先進型燃料電池の開発」、4つの研究を採択。新規決定の4件と2017年度までの2件の継続分をあわせ、総額2992万円を助成する。

また、同財団では研究成果を普及させ、研究の更なる充実・発展を図るため国内外で行われるシンポジウム・フォーラム等の開催に対して会場費用等を助成しており、今年度は10件の助成を行った。また研究者の海外学会等への渡航・宿泊費に対しても40件の助成を実施した。そのほか、2016年度よりインドグジャラート州の国際自動車センター機構(i-ACE)の2019年9月開校に向けて器材・設備の支援を実施しており、今年度は2300万円の助成を実施する。また、同財団では今年度より、インドをはじめとするアジア諸国からの研究者の招聘を開始。インド工科大学ハイデラバード校から静岡大学、インド科学大学バンガロール校から豊橋技術科学大学へ各1名の研究留学者の招聘を実施している。

同財団は、スズキが創立60周年の記念事業として基金を寄託し、1980年3月に設立したもので、今回で39回目の研究助成となる。設立以来の助成内容は、総件数1679件、累計助成総額19億4111万円。また財団の2018年3月末現在の資産総額は約123億5371万円。

《纐纈敏也@DAYS》

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