ホンダ 八郷社長「次期 シビック の生産体制考慮して決定」…2021年の英工場・トルコ工場閉鎖を発表

記者会見する八郷社長 (c) Getty Images
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ホンダの八郷隆弘社長は2月19日、東京都港区の本社で記者会見し、2021年中に英国工場とトルコ工場での生産を終了する方針を発表した。次期『シビック』の生産を北米などに集中するための決定としている。

八郷社長は英国がEU(欧州連合)を離脱する「ブレグジットとは関係ない決定」と述べた。英国工場には3500人、トルコ工場には1100人の従業員が従事しており、「これから労使間で協議するが、ホンダとしてはできるだけのことを尽くしていきたい」と、表明した。

ホンダの英国工場は1985年に設立し、南部にあるウィルシャー州のスウィンドン市に立地している。生産能力は年25万台だが、18年の生産は日本向けも含む『シビックハッチバック』など約16万台にとどまった。トルコ工場は1997年の設立で、『シビックセダン』を生産している。

ホンダは過剰能力の解消や電動化の加速も含め、グローバル生産体制の見直しを進めている。八郷社長によると2018年度末ではグローバルで540万台の能力で、2018年の稼働率は97%だった。2021年末の能力は510万台を想定しているという。

英国にはトヨタ自動車と日産自動車の工場も立地しているが、日産が計画していた次期『エクストレイル』の生産を取りやめるなど、その活用の変更を行っている。今後は、両社の英国工場の見直しに波及する可能性もある。

《池原照雄》

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