アウディSQ5 新型にディーゼル、ターボと電動コンプレッサーでダブル過給…48VマイルドHVも

71.4kgmの大トルク。加速はガソリンのSQ5より速い

48Vのマイルドハイブリッドで燃費を追求

最新の先進運転支援システムを採用

アウディ SQ5 TDI 新型
アウディ SQ5 TDI 新型全 15 枚

アウディは2月21日、新型『SQ5 TDI』(Audi SQ5 TDI)を欧州で発表した。アウディの中型SUV、『Q5』の新型に追加された高性能グレードで、「S」を冠するモデルらしいパフォーマンスが追求される。

すでに新型『SQ5』には、ガソリンエンジン搭載車を用意する。直噴3.0リットルV型6気筒ガソリンターボ「TFSI」エンジンは、ターボチャージャーがツインスクロール化された最新ユニット。最大出力は354hp、最大トルクは51kgmを獲得する。トランスミッションは8速ティプトロニック。駆動方式は4WDのクワトロ。新型SQ5は、0~100km/h加速5.4秒、最高速250km/h(リミッター作動)の優れたパフォーマンスを実現した。

71.4kgmの大トルク。加速はガソリンのSQ5より速い

これに対して、新型SQ5 TDIでは、直噴3.0リットルV型6気筒ターボディーゼル「TDI」エンジンを積む。ターボチャージャーと電動コンプレッサーでダブル過給。電動コンプレッサーは、発進時やエンジンが低回転の状態から加速する場合などに、ターボチャージャーの働きをサポートして、優れたレスポンスとフレキシブルなドライバビリティを追求する。

この結果、新型SQ5 TDIでは、最大出力347hp、最大トルク71.4kgmを獲得する。この大トルクは、2500~3100rpmで引き出される。トランスミッションは8速ティプトロニック。駆動方式は4WDのクワトロ。新型SQ5 TDIは、0~100km/h加速5.1秒、最高速250km/h(リミッター作動)と、ガソリンの新型SQ5を上回る加速性能を備える。

48Vのマイルドハイブリッドで燃費を追求

新型SQ5 TDIには、48Vのマイルドハイブリッドを採用した。48ボルトの電源システム、BAS(ベルト駆動式オルタネーター・スターター)、リチウムイオンバッテリーを組み合わせ、55~160km/hの範囲で走行中にエンジンを休止させ、惰性走行で燃費を稼ぐ。エンジンのスタート/ストップ機能も、幅広い走行条件で作動。減速時には、BASが最大12kWのエネルギーを回生する。マイルドハイブリッドの効果により、実走行で100kmあたり、最大0.7リットル燃料消費を削減する。

内外装は、アウディの「S」モデルらしく、スポーティな演出が施される。エクステリアでは、専用のシングルフレームグリル、大胆なデザインのバンパー、20インチ5ツインスポークのアルミホイールなどが、スポーティさを強調する。21インチはオプションだ。インテリアでは、ステアリングホイールやシートに施された対照色の飾りステッチや、カーボン仕上げのデコラティブパネルなどにより、ダイナミックな雰囲気を追求する。

クワトロドライブは、「セルフロッキング センターディファレンシャル」タイプだ。一般的な運転状況においては、エンジンパワーを後輪に60%、前輪に40%配分する。サスペンションやブレーキなど、足回りも強化されており、標準設定のダンピングコントロール機能付きスポーツサスペンションと合わせて、よりスポーティなハンドリング性能を発揮する。オプションで、走行速度や切り角に応じてレシオを可変制御する「ダイナミックステアリング」が選択できる。

最新の先進運転支援システムを採用

新型SQ5 TDIには、最新の先進運転支援システム(ADAS)を採用する。「アウディサイドアシスト」をはじめ、「クロストラフィックアシスト」と「エグジットワーニング」を含めた「アウディプレセンスシステム」が用意される。ヘッドライトはマトリクスLEDヘッドライトで、フロント/リアともにLEDのダイナミックターンインジケーターとなる。また、フルデジタルメーターパネルの「アウディバーチャルコクピット」も、オプションで設定されている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. BEVを2年間所有した、“リアルな”ランニングコストを大公開
  3. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  5. VW『ゴルフGTI』50年の歴史で最強、325馬力の「EDITION 50」発表
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  4. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  5. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
ランキングをもっと見る