【旅エッセイスト国井律子が選ぶ、キャンパー5選】#5 見た目から入って何が悪い!

RVランド、カングーと国井さん
RVランド、カングーと国井さん全 11 枚

キャンピングカーと言えば、クルマが家をしょって走っているイメージですが、今回「ジャパンキャンピングカーショー2019」でナニゲに目立っていたのは「ふつうのクルマ」たちです。

【画像全11枚】

まずは会場入り口の傍に展示してあったRVランドのジープ・ラングラーに「おっ!」と足が止まりました。屋根の上には跳ね上がったポップアップルーフ。なんともワイルド! じつは以前、私はジープ・コマンダーという四駆に乗っていたので、この手のクルマは大好きなのです。


で、ラングラー。ポップアップルーフを畳んでしまえば、本格オフローダー。ハードな未舗装路をガンガン攻めて、人工の灯りが一切届かない満天の星空の下でキャンプができるかも…。このカスタムが施されたラングラーは今夏予約開始予定だそう。楽しみですね~。

会場で人だかりができていたのはトイファクトリーのスズキ・ジムニー。屋根に鮮やかな赤とライムグリーンの小径自転車を2台積んでいて、アウトドアな空気を出しまくっていました。


運転席と助手席を倒し、ハンドルぎりぎりまでフルフラットにしてある車内には、上に積んである自転車と同じライムグリーンのマット。その上にはシュラフが無雑作に掛かっており、妙なリアリティを醸し出していました。スグにでもフィールドに飛び出しそうな、遊び心満載の雰囲気。そうか、こんな小さなクルマでもアウトドアを楽しめるのか! なんて思ったヒトも多いのでは。

「ふつうのクルマ」なら、キャンピングカーもぐっと身近に


なかでも私が一番気に入った「ふつうのクルマ」はルノーのカングー。ジープ・ラングラー同様、RVランドが手がけた車両です。


もともとカングーはフランス本国では商用車として開発されましたが、日本ではおしゃれなクルマの代表的存在。自然のなかに溶けこむアースカラーの車両の横からは、タープがのばしてあります。カングーを取り囲むように、キャンプ女子、そしてフランスをイメージした小物がスタイリッシュに添えられていました。

車内は荷室の高さを活かして2段ベッドをしつらえており、ヒトが寝てもよし、一段は荷物置き場として使ってもよし。ていうか! キルティング・デザインのマットはかっこいい煉瓦色で、リアの観音扉に貼られているのはあえてダメージ加工されたリアルウッドの質感。いちいちおしゃれ! 同行した編集M崎さん(私たち仕事仲間のあいだでは通称「美魔女」と呼ばれている、エンジン好きのおしゃれなお姉さまです……)も興奮していましたね(笑)。


ジブンが気に入っている車種で、小粋に車中泊できるなんて最高! キャンピングカーに対するハードルを、カングーを含めて展示してあった「ふつうのクルマ」たちが一気に下げてくれた気がします。

どんなクルマでもキャンパーになりうることを知った今回の「ジャパンキャンピングカーショー2019」でした。ということはオープンカーもアリ!? …さすがにそれはちょっと難しいかな(笑)。いやいやわかりません! 今後もキャンピングカー業界から目が離せませんネ。

国井律子/Ritsuko Kunii
1975年8月25日東京生まれ。旅のエッセイスト。玉川大学文学部芸術学科芸術文化専攻卒業後ラジオレポーターなどを経て二輪雑誌からエッセイストとしてデビュー。オートバイのほか旅、クルマ、サーフィン、アウトドアなど多趣味を生かしエッセイを執筆。著書に「放浪レディ」(求龍堂)、「アタシはバイクで旅に出る」(エイ出版)など多数。近著に「進化する私の旅スタイル」(産業編集センター)がある。

【旅エッセイスト国井律子が選ぶ、キャンパー5選】#5:見た目から入って何が悪い!

《国井律子》

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