秘蔵のポルシェ 917、ルマン初優勝モデルのプロトタイプ…レトロクラシック2019で公開へ

1969年に製作されたポルシェ917のプロトタイプ
1969年に製作されたポルシェ917のプロトタイプ全 5 枚

ポルシェは2月22日、ドイツ・シュトゥットガルトで3月7日に開幕する旧車イベント「レトロクラシック2019」において、ポルシェ博物館が収蔵するポルシェ「917」(Porsche 917)の最初のプロトタイプを初公開すると発表した。

ポルシェは1967年末、世界メーカー選手権の新レギュレーションに合わせて、排気量5リットルまでのクラスに参戦できる新型レーシングカーの開発に着手する。それがポルシェ917で、それまで成功を収めていたポルシェ「907」/ポルシェ「908」の後継モデルとして開発された。

ポルシェ917は、1970年から生産された。空冷式の12気筒ガソリンエンジンを搭載し、最大出力は当時としては驚異的な580ps/8300rpm。このポルシェ917が1970年6月14日、ルマン24時間耐久レースにおいて、ポルシェに初の総合優勝をもたらした。

343周、4607.81kmを走破したハンス・ヘルマン/リチャード・アトウッド組のポルシェ917が、トップでゴール。2位にはジェラール・ラルース/ヴィリー・カウゼン組のポルシェ917、3位にはルディ・リンス/ヘルムート・マルコ組のポルシェ908が入り、ポルシェが1-2-3フィニッシュを達成している。

ポルシェは、レトロクラシック2019において、ポルシェ博物館が収蔵するポルシェ917の最初のプロトタイプを初公開する。レースデビューに先駆け、1969年に製作されたプロトタイプは、ポルシェ博物館がこれまで公開してこなかった秘蔵のモデル。ポルシェ917のデビュー50周年に合わせて、ポルシェはこのシャシーナンバー「001」にフルレストアを行い、レトロクラシック2019で初公開する、としている。

《森脇稔》

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