アルファロメオが小型SUV『トナーレ』提案、ブランド初のPHV…ジュネーブモーターショー2019

ステルヴィオの下に位置する小型SUVを示唆するコンセプトカー

フルデジタルコクピットなど最新のコネクティビティを導入

PHVシステムはEVモードやダイナミックモードなどが選択可能

アルファロメオ・トナーレ(ジュネーブモーターショー2019)
アルファロメオ・トナーレ(ジュネーブモーターショー2019)全 17 枚

アルファロメオは、スイスで開幕したジュネーブモーターショー2019において、コンパクトSUVコンセプトカー、『トナーレ』(Alfa Romeo Tonale)を初公開した。

ステルヴィオの下に位置する小型SUVを示唆するコンセプトカー

アルファロメオは2016年秋、米国で開催されたロサンゼルスモーターショー2016において、『ステルヴィオ』を発表した。ステルヴィオは、ブランドのおよそ110年の歴史において、初の量産SUVだ。ジュネーブモーターショー2019で初公開されたトナーレは、ステルヴィオの下に位置する小型SUVを示唆したコンセプトカーになる。車名のトナーレはステルヴィオ同様、アルプスにある峠の名前に由来する。

トナーレのエクステリアには、アルファロメオの最新デザイン言語を導入する。フロントマスクには、アルファロメオの伝統の盾型グリルをレイアウト。ヘッドライトはスリムな3連デザインで、最新のLEDテクノロジーが組み込まれる。テールランプもヘッドライト同様、スリムなデザインとした。

アルファロメオ・トナーレ(ジュネーブモーターショー2019)アルファロメオ・トナーレ(ジュネーブモーターショー2019)足元には、21インチのホイールを装着する。このホイールには、アルファロメオの伝統が反映されており、電話機のダイヤルをモチーフにした。そのルーツは1960年代にさかのぼり、『33ストラダーレ』に装着されたのが始まりという。ボディサイドは、大胆かつエレガントなボリューム感が表現されている。

トナーレのインテリアは、アルファロメオのモータースポーツの歴史にインスピレーションを得てデザインされた。ダイナミックかつ彫刻的なデザインを追求し、運転を楽しめるSUVを提案する。室内レイアウトはドライバー重視だが、他の3名の乗員の快適性にも配慮した設計だ。レザーやアルカンターラ、アルミなどの素材を用いる。センタートンネルなどには、半透明のバックライトパネルが採用されている。

フルデジタルコクピットなど最新のコネクティビティを導入

最新の車載コネクティビティも導入する。ドライバー正面に12.3インチのフルデジタルクラスター、ダッシュボード中央に10.25インチのタッチスクリーンを配したフルデジタルコクピットとした。新開発のインフォテインメントシステムは、ドライバーがすべての機能を直感的に利用できるように、シームレスなマルチタスクインターフェースを備えている。

アルファロメオ・トナーレアルファロメオ・トナーレまた、新しいインフォテインメント機能の「アルフィスタ」や「パドック」によって、ドライバーはソーシャルコミュニティなどに接続できる。アルフィスタは車載アプリ。ドライバーは、アルファロメオブランドの最新ニュースや最新情報にアクセスできる。また、アルファロメオのイベントなどへの参加や、モータースポーツの観戦チケットなどの購入が可能だ。パドックはアプリを通じて、内外装のアップグレードパーツや、アルファロメオのアパレルなどが購入できる。このアプリを利用すれば、スマートフォンなどの画面にタッチだけで、直接購入することができる。

PHVシステムはEVモードやダイナミックモードなどが選択可能

トナーレは、アルファロメオブランドで初めて、プラグインハイブリッド(PHV)パワートレインを搭載する。PHVシステムの詳細は公表されていないが、インフォテインメントタッチスクリーンの「E-mozione」ボタンを押せば、スロットル、ブレーキ、ステアリングレスポンスなどが変化する。「ダイナミックモード」を選択すると、エンジンとモーターからフルパワーが得られる。「ナチュラルモード」はパフォーマンスを維持しながら、モーター駆動とエンジン駆動のバランスを重視し、燃費と性能を両立するモードとなる。「アドバンスエフィシエンシー」モードは、EVモードだ。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. ホンダ『フリード』ついに今夏フルモデルチェンジか、5ナンバーキープでボディ拡大へ
  2. 久々に行った『ホンダコレクションホール』は、万人が楽しめるよう博物館化していた!
  3. VWグループ、30以上の新型車を発売へ 2024年
  4. 「車載カーナビは必要? スマホナビで十分?」2択アンケート結果は意外にも…?【クルマら部 車論調査】
  5. KGモーターズとENEOS、超小型EVで協業へ
  6. ジープのコンセプトカー、『グラディエーター』と大型SUVがベース…実車は3月23日発表予定
  7. ダイハツ工業、公正取引委員会に名指し公表---価格交渉を行なわず
  8. 秘密の力解放! 車両制御コンピュータの暗号を解き放つECUチューニングの真相~カスタムHOW TO~
  9. [入門・ハイエンドカーオーディオ]超高級スピーカーはなぜ高い? どんな音?
  10. 東京六本木に1夜限りのサーキット登場、日産主催のフォーミュラE前夜祭 3月21日
ランキングをもっと見る