業績不振の大塚家具、新取締役に元札幌トヨペット社長ら起用[新聞ウォッチ]

大塚家具本社ショールーム (AC)
大塚家具本社ショールーム (AC)全 2 枚

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析する新聞ウォッチ。

親子間で経営権を巡って争った「お家騒動」に端を発して業績不振が続く大塚家具が、現在の取締役7人のうち5人を入れ替えるという大胆な役員の刷新を発表。3月31日に開催予定の定時株主総会の承認を経て正式に決めるそうだ。

きょうの各紙も「大塚家具役員大幅交代へ」(朝日)などと取り上げているが、お騒がせの張本人とされている大塚久美子社長は続投するという。ただ、興味深いのは資本支援を決めた企業の意向もくむ形で、新しい取締役候補5人のうち、社外取締役3人はすべて入れ替える。

このうち、今回、資本支援をとりまとめた国際的な電子商取引を手掛けるネット通販のハイラインズの陳海波社長のほか、元トヨタ自動車理事で札幌トヨペット社長などを歴任した田中満雄氏、それに元住友商事副社長の佐々木新一氏の3人を新たに起用するという。

大塚家具の2018年12月期決算は、売上高が前期比9%減の373億円、最終損益が32億円の赤字。前期の72億円の赤字から赤字幅は減ったものの、販売不振から脱したわけではない。

こうした中、「ハイラインズ」と米系投資ファンドの「イーストモア」などに第三者割当増資と新株予約権の発行を実施することで最大で約76億円を調達するとともに、持ち株比率の50%超を占め、経営への影響力を強めている。

今回の役員の大幅交代も株主の意向が鮮明で、自動車販売や大手商社を経験したベテランの取締役を起用して本業の立て直しを急ぐ方針だが、事業継続のための交代が、さらに業績が“後退”しなければいいのだが……。

2019年3月12日付

●東日本大震災8年、思いつなぐ未来へ歩む(読売・1面)

●ゴーン被告、取締役出席認めず、東京地裁、3社首脳きょう会見(読売・1面)

●大塚家具役員大幅交代へ、社長は続投、支援企業の意向くむ(朝日・9面)

引越し (AC)引越し (AC)●春の引っ越し超高騰、20代独身見積もり40万円超も(朝日・9面)

●部品加工の工具製作に全力、UDトラック社長酒巻考光さん(毎日・7面)

●東京五輪あと500日 6月以降テスト大会(産経・1面)

●日産不正50件超把握、ゴーン前会長の社内調査(東京・3面)

●中国新車販売14%減、1~2月、乗用車が苦戦(日経・8面)

●バス横転事故運転手無罪判決、地裁支部 破損が原因(日経・39面)

《福田俊之》

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