ブガッティが世界一高価な自動車、1100万ユーロの究極ワンオフ…ジュネーブモーターショー2019

シロンの車台にハンドメイドのカーボンファイバー製ボディの組み合わせ

モチーフは約80年前に生産されたタイプ57SCアトランティック

パリのオートクチュールに匹敵するオーダーメイドの作品を目指した

ブガッティ・ラ・ヴォワチュール・ノワール(ジュネーブモーターショー2019)
ブガッティ・ラ・ヴォワチュール・ノワール(ジュネーブモーターショー2019)全 18 枚

ブガッティは、スイスで開幕したジュネーブモーターショー2019において、『ラ・ヴォワチュール・ノワール』(Bugatti La Voiture Noire)その名も“黒い車”を初公開した。

画像:ブガッティ・ラ・ヴォワチュール・ノワール

同車は、ブガッティブランドの誕生110周年を記念したワンオフモデルだ。車両価格は1100万ユーロ(約14億円)と、自動車の歴史において、世界一高価な新車になる。ブガッティによると、この世界に1台のブガッティのオーナーはすでに決まっており、ブガッティのエンスージアストという。

シロンの車台にハンドメイドのカーボンファイバー製ボディの組み合わせ

ラ・ヴォワチュール・ノワールのベース車両は、『シロン』だ。このシロンの車台に、ハンドメイドのカーボンファイバー製ボディを組み合わせた。ラ ヴォワチュール ノワールとは、フランス語で「黒い自動車」を意味する。その車名どおり、ボディ全体がグロスブラックで仕上げられた。

ブガッティ・ラ・ヴォワチュール・ノワール(ジュネーブモーターショー2019)ブガッティ・ラ・ヴォワチュール・ノワール(ジュネーブモーターショー2019)ミッドシップに搭載されるパワートレインは、8.0リットルW16気筒+4ターボ。2ステージターボ化されており、最大出力1500hp/6700rpm、最大トルク163kgm/2000-6000rpmを引き出す。トランスミッションは7速デュアルクラッチ「DSG」。駆動方式は4WDだ。

モチーフは約80年前に生産されたタイプ57SCアトランティック

ラ・ヴォワチュール・ノワールのモチーフは、ブガッティ『タイプ57SCアトランティック』に求められた。タイプ57SCアトランティックは、1936~1938年にかけて4台が生産され、現在世界に残るのは3台。アールデコ運動の絶頂期に設計され、1935年型『エアロライト』コンセプトカーをベースにしている。

ブガッティ・ラ・ヴォワチュール・ノワールブガッティ・ラ・ヴォワチュール・ノワールタイプ57アトランティックは、機械構造がエアロライトに非常に似ている最初の2台に、「エアロクーペ」という名前が与えられた。航空機から着想を得たリベットや、艶やかなアルミボディが特徴。タイプ57SCアトランティックには、スーパーチャージャーエンジンを搭載。今からおよそ80年以上も前の時代に、最高速220km/hオーバーを誇った。

パリのオートクチュールに匹敵するオーダーメイドの作品を目指した

ブガッティはラ・ヴォワチュール・ノワールのデザインにあたって、このエアロクーペを現代流に再解釈する以上のものを目指した。ワイドなフロントエンドと独特のブガッティのCラインによって、ラ ヴォワチュール ノワールは、タイプ57SCアトランティック同様、優雅なクーペボディを表現する。ルーフ中央を前後に走る1本のラインは、タイプ57SCアトランティックにも見られる特徴だ。

ブガッティ・ラ・ヴォワチュール・ノワール(ジュネーブモーターショー2019)ブガッティ・ラ・ヴォワチュール・ノワール(ジュネーブモーターショー2019)バンパーはボディ一体デザインで、フロントウィンドウはヘルメットのバイザーのように、サイドウィンドウと連続感を持たせた。リアはボディの幅いっぱいに、LEDのストップランプを配置。6本出しのエグゾーストが、16気筒エンジンの存在を主張する。

ブガッティによると、ラ・ヴォワチュール・ノワールはフランス・パリの高級ファッションデザイナーのオートクチュールに匹敵するオーダーメイドの作品という。ジュネーブモーターショー2019のプレスカンファレンスに登壇したブガッティのステファン・ヴィンケルマンCEOは、「ブガッティの歴史は、特権でもあり責任でもある。それは、ブガッティの伝統を未来に継承する責任だ。ラ ヴォワチュール ノワールにより、伝統に敬意を払い、スピード、テクノロジー、ラグジュアリー、美学を新しい時代へと導いていく」と語っている。

《森脇稔》

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